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【資料1】精神疾患に係る医療提供体制について(その2) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63129.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第9回 9/8)《厚生労働省》
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前回の主な御意見:身体合併症について(身体合併症に対応する精神科病院)
○ 1年以上入院が減り病床減少の一途だが、一方で高齢者が増え、併存する身体疾患のケアが求められている。
○ 精神科入院者への身体合併症への対応としては、他科の医療機関との連携によって、地域にある医療機関同士
で情報共有をしながら、ほかの病院からの往診も含めて、通院や転院の体制がスムーズに取れる体制づくりが必
要ではないか。
○ 近くにある一般病院と精神科病院の連携であれば、実際に行き来することができるかもしれないが、遠くにあ
るところとは難しいため、病院間でのオンライン診療やコンサルテーションもできるよう考えていく必要がある。
○ 身体合併症に対応できる精神科病院の人員体制の見直しも必要ではないか。
○ 精神科病院には、内科の非常勤の医師などに対応してもらうのがいいのではないか。
○ 精神科病院で働く若手の精神科医は、初期研修で内科、外科を回ることが義務づけられ、以前に比べるとはる
かに身体疾患の治療能力は高い。特に専門家を呼ばなくても、ある程度の治療はできるようになっている。ただ、
それでも専門的な治療が必要なときには、専門家の治療が受けられるような体制というのは必要。
○ 若手の精神科医は身体疾患も経験し診ることができるので、精神科病院においてもそれなりのことはできると
思うが、それによって精神科病院が総合病院になるわけではないので、内科医や歯科医、非常勤のドクターが勤
務することも大変重要。
○ 内科医がいればいいのではなくて、全体を診られる総合診療医がいない。総合診療医の議論を聞いていると、
僻地の病院等で働くタイプと、都会の家庭医として在宅診療をするタイプと、二つの方向性がある。そういう中
で、精神科病院も僻地医療と同じように混ぜていただくのがよいはないか。
○ 身体合併症への対応能力を高める必要があり、特定看護師という話も出ているが、精神科病院にも総合診療医
が勤めやすくなるような仕組みをぜひ考えていただきたい。
○ 現状では身体疾患を診られる精神科病院の需要が高い。透析ができ、精神科の入院医療ができる病院が数少な
いという従来の枠組みに対して、例えば、身体科の方で入院医療を提供し 、精神科医が身体科の病棟まで訪問す
ること、精神科に入院しながら身体科の外来を受診できること、これらが円滑に可能となるような仕組みの整備
やこれらを困難としている仕組みの見直しが必要ではないか。身体疾患を診られる精神科病院が担ってきた医療
機能は不要となり、病床のダウンサイジングにもつながるのではないか。
○ 精神科病院と一般病院の外来で入院患者を診てもらう又は精神科の医師が他の病院を訪問して診療をすること
が自由にできればいいが、費用面での制約があるほか、施設基準において、例えばスーパー救急であれば常時3
人の指定医がその病棟に配置されている必要があるなど、行きたくても行けないという実情がある。
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