【資料1】精神疾患に係る医療提供体制について(その2) (38 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63129.html |
出典情報 | 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第9回 9/8)《厚生労働省》 |
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(精神科訪問看護の長期利用者への対応)
○ 精神科の訪問看護の長期利用者が多くなっており、外来の再来患者も同じ仕組みだと思うが、長期に利用され
る方の出口戦略についても今後議論しなければいけない。
○ 精神科訪問看護の一つの特性として、利用が非常に長期になってしまうところがある。長期になった方につい
ては、訪問回数が非常に少ない状況の方もおり、地域で看護者とつながることが、地域生活を継続するための安
心材料になっている状況もあるが、長期利用者の支援の在り方を考える時期に来ているのではないか。
○ 訪問看護の件数も利用者も非常に増えており、指示書のほかに長期的な目標や評価の仕組みといった継続的な
ケアのマネジメントも考えていくことが必要。長期利用者の障害福祉サービスへの移行など、長期的な計画の中
に盛り込んでいくことが必要。
○ 地域の訪問看護連絡協議会など、障害福祉サービスへの移行についての連絡会が協議会の中で行われることも
あるけれど、 そういった連携だけではなくて、制度の中で移行することを位置づけていくことも必要ではないか。
○ 精神科訪問看護の利用者は年々増加し、ニーズも多様化しており、精神科訪問看護であっても身体合併症への
対応も求められることから、精神科訪問看護を担う看護師には、心身社会面の包括的なアセスメントに基づく看
護計画の立案や、他科の主治医との連携などを含むマネジメント機能を有し、多職種と連携・協働できる専門性
の構築が重要。
○ 長期的な利用者のことも検討した上で、本来の精神科訪問看護の専門性を生かしたケアとして、家族支援や精
神科のケアニーズが高い方、措置入院を経て退院された方や医療観察法による訪問看護などに、専門性の高い看
護師を活用していくことが必要。
○ 精神科訪問看護については、専門性を発揮して支援しているのか疑問に思うケースもある。この方に本当に精
神科訪問看護を利用してもらうことが適切なのだろうかと迷うケースもある。本人が契約に基づいて精神科訪問
看護を利用しているので、必要性を納得していると思うが、実は定期的な訪問によって支援者が安心する、支援
者のために精神科訪問看護という資源が提供されるようなケースも地域の中にある。
(精神科訪問看護の適正化)
○ 精神訪問看護については、これまでも不適切な事例が指摘されているので、しっかりと質を担保していくこと
をお願いしたい。
○ 訪問看護については、最近、不正が指摘されており、例えば高齢化を伴うニーズの増加、在宅型の医療を拡充
する政策的なところもあるが、そういったところに乗じて、事業者が制度をうまく利用するという形で問題が出
てきている。
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