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【資料1】精神疾患に係る医療提供体制について(その2) (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63129.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第9回 9/8)《厚生労働省》
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前回の主な御意見:初診待機(輪番等による初診対応・受診間隔の延長による初診対応の向上)
○ 一般開業医への医師のアンケート調査で、自分は鬱病だと思ってすぐ診てほしいが、2か月待つ必要があると
言われたらどうするのかを聞いたところ、すぐに診てくれる医療機関を各地域で当番制にして、例えば曜日・時
間ごとの当番を広報すれば、すぐに診てもらえるという回答があった。自分の希望する病院でなくても、とにか
くワンタッチして、重症、軽症と分かれば、安心もするので、地域でシステムをつくるのがよいのではないか。
○ 初診待機問題にすぐに有効な処方箋があるわけではないが、一部の地域で診療所の医師がネットワークを組み、
初診に対応する取組をされており、そのようなネットワークを活用する考え方もあるのではないか。
○ 再診の間隔が23日と非常に短い。重症の方は毎週来る方もいるけれども、例えば気分障害などで安定していれ
ば薬は56日処方、認知症の人なども84日処方等にしている。ベンゾジアゼピン系の薬の使用が多く、28日以上
延ばせないのかもしれない。ベンゾジアゼピンの使用は診療報酬で規制がかかってきているが、それでも日本は
諸外国に比べて非常に使いやすく、精神科医によってはベンゾジアゼピンのどこが悪いと言う。ベンゾジアゼピ
ン系の薬は頓服薬だと思うので、そのあたりを抜本的に改善していかないといけない。
○ みんなが1か月ごとに来なければいけないほど落ち着かない状態で毎日20人も30人も診ていたら、医者のほ
うがもたない。世間話ぐらいで帰ることができる患者さんもいると思うが、そうであれば56日処方やリフィル
を考えるべき。再来の患者が減れば、新患を診る余裕ができるので、診療報酬で何らか誘導が可能ではないか。
○ 長く精神科の外来を通院している患者がどうしても月に一度、2週間に一度は会いたいと言い、ニーズに応え
ていくとどうしても初診の問題が出てくる。両にらみで少し工夫していかなければいけない。
○ 安定した方は投薬の間隔を長くという話があったが、医師に会うことで安定する方もいて、薬を長く出しても、
結局その間に心配になり来てしまう方もいる。医師の負担を軽くするため、その合間に看護や心理、精神保健福
祉士がうまく補完しながら話を聞き、緊急の場合はすぐに医師に相談するシステムが広まるといいのではないか。
○ 医師がすぐ診なければいけない人以外の方もいるが、ほかに行き場がなく、精神科医療機関への受診を希望さ
れる場合がある。そうした場合に医師の診察予約がすぐ取れずとも、多職種が対応することも考えられる。
○ 医師のみではなく、多職種で診療する方が適切な場合もあり、柔軟に対応できるとよいのではないか。
○ 初診待機については、地域偏在があり、東京などは新しいタイプのクリニックが日曜や祝日、夜間もやるとこ
ろが増えているので、東京の辺りは初診に困らないのではないか。地方は医療機関が少なく、医者の高齢化もあ
るため、なかなか難しい問題だが、初診のインセンティブを診療報酬で評価することも初診の患者をたくさん診
る励みになるのではないか。
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