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【資料1】精神疾患に係る医療提供体制について(その2) (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63129.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第9回 9/8)《厚生労働省》
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前回の主な御意見:身体合併症について(精神病床を有する総合病院)
○ 精神科病床を持つ総合病院が減ってきていることを危惧しているが、多くの病院で収支が赤字に傾いているこ
ともあって、不採算部門の精神科を縮小という流れが目立つ。国立病院機構のヘッドクオーターがある東京医療
センターに精神病床がなくなったという、ちょっと信じ難い状況も発生している。そこまでの病床数が必要では
ないと思うが、地域には総合病院の精神科病床が何床かは必要で、それを守っていかなければいけない。
○ 診療報酬で急性期充実体制加算が設定されて以降、総合病院の精神病床が減ってきたという経緯もある。次回
の診療報酬改定での議論になるかと思うが、総合病院の精神科病床を拡充していかないと、身体合併症にすぐさ
ま対応がしづらいという状況もある。そういった観点で、医療計画の検討をする必要がある。
○ 総合病院の精神科病床が減っているという状況であり、なくなったら大変なので危機感を持っている。各地域
によって病院の社会資源が全く違うため、一概に決めることはできないが、例えばどのぐらいの数が必要かとい
うことはある程度計算できないか。例えば精神障害者が何人いるかは分かっているので、その人たちが身体合併
症を発症する率は、もしかしたら一般人よりは高いかもしれないけれども、人口割合で何%と出るので、何人ぐ
らいの身体合併症が発生するとか、あるいは摂食障害、自損事故の重症者、脳炎等の器質性精神障害などが年間
何件ぐらい発生しているというのは出せるのではないか。それによって県単位でいいと思うが、県でどのぐらい
の総合病院の精神科がいるかというのは算出できるのではないか。
○ 例えば精神科の症状が重篤で入院が必要である方が、高度な身体疾患の治療を受けなければいけない場合、ど
うしても身体合併症に対応できる病床が必要となる。その場合は総合病院の精神病床がなくなってしまっては困
るので、都道府県においてどのぐらいの精神・身体合併症の病床数が必要であるかということは、数値を出して
いただきたい。少なくとも何床はキープするという決まりが必要ではないか。

○ 総合病院であれ、精神科病院であれ、医療機関の身体合併症のトリアージ機能をどうするかということに尽き
る。患者の重症度や病期に加えて、本人の意向を十分に踏まえた上で、受皿提示をする窓口が必要になってくる
のではないか。患者は高齢化しており、急性の合併症だけではなくて、生活習慣病についても丁寧な処置や対応
が求められる。慢性期の患者さんの合併症のケアに係る負担も年々変化して増えており、その評価についても検
討をしないといけない。

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