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福祉用具サービス提供における適切なPDCAの実現に向けた手引き (46 ページ)
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出典情報 | 福祉用具サービス提供における適切なPDCAの実現に向けた手引き(7/10)《厚生労働省》 |
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5. 利用者の状況別のポイント
5.2
ターミナルケア
5.2.1 ターミナルケアの概要
・ ターミナル期においては、ステージに応じて疼痛に対する緩和ケア、痛み以外の症状に対する緩
和治療、日常生活への支援、本人や家族に対する心のケアなどが求められます。本人や家族がど
のような最期を迎えたいのか、その思いを尊重しながら、医師や看護師、在宅ケアに関わる他職種
とともに支えることが大切です。
・ 在宅緩和ケアにおける利用者は、疼痛や呼吸困難、吐き気、浮腫、腹水などの身体症状を抱えてい
る場合が多くあります。また、死に直面する恐怖、つらい治療を耐えたにもかかわらず報われな
かった失望感、孤独などの精神的苦痛を抱えていることにも留意が必要です。利用者によっては
本人へ告知していないケースもあるため、その点も含めて家族等へ確認し、福祉用具専門相談員
としても福祉用具サービス計画の記載内容や配布方法等、
発言や対応に配慮することが必要です。
・ 高齢者が死に至るパターンには、主に3つのパターンがありますが、本節ではがんなどのように比
較的状態を保ち、急に状態が悪くなり亡くなるパターンを想定します
(図表 5-1)
。
・ 末期がんの主な症状としては、呼吸困難、咳嗽、疼痛、倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、下痢、
浮腫、不安、
うつ、せん妄、睡眠障害、認知障害などが挙げられます。
・ また、末期がん患者は、栄養状態が不良であることが多く、
また病状の進行や筋力の低下により臥
床している時間も長いため、褥瘡の発生リスクが高いです。
・ ターミナル期の場合、急激な状態変化が想定されるため、状態に応じて使用できる福祉用具や今
後必要性が想定される福祉用具について利用者・家族や他職種と予め共有しておくことが重要
です。
図表 5-1
比較的状態を保ち、
急に状態が悪くなり亡くなるパターン
(がんなど)
出典)介護支援専門員実務研修テキスト作成委員会
「八訂 介護支援専門員実務研修テキスト 下巻」
P.366、
2024、
一般社団法人長寿社会開発センター
43
5.2
ターミナルケア
5.2.1 ターミナルケアの概要
・ ターミナル期においては、ステージに応じて疼痛に対する緩和ケア、痛み以外の症状に対する緩
和治療、日常生活への支援、本人や家族に対する心のケアなどが求められます。本人や家族がど
のような最期を迎えたいのか、その思いを尊重しながら、医師や看護師、在宅ケアに関わる他職種
とともに支えることが大切です。
・ 在宅緩和ケアにおける利用者は、疼痛や呼吸困難、吐き気、浮腫、腹水などの身体症状を抱えてい
る場合が多くあります。また、死に直面する恐怖、つらい治療を耐えたにもかかわらず報われな
かった失望感、孤独などの精神的苦痛を抱えていることにも留意が必要です。利用者によっては
本人へ告知していないケースもあるため、その点も含めて家族等へ確認し、福祉用具専門相談員
としても福祉用具サービス計画の記載内容や配布方法等、
発言や対応に配慮することが必要です。
・ 高齢者が死に至るパターンには、主に3つのパターンがありますが、本節ではがんなどのように比
較的状態を保ち、急に状態が悪くなり亡くなるパターンを想定します
(図表 5-1)
。
・ 末期がんの主な症状としては、呼吸困難、咳嗽、疼痛、倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、下痢、
浮腫、不安、
うつ、せん妄、睡眠障害、認知障害などが挙げられます。
・ また、末期がん患者は、栄養状態が不良であることが多く、
また病状の進行や筋力の低下により臥
床している時間も長いため、褥瘡の発生リスクが高いです。
・ ターミナル期の場合、急激な状態変化が想定されるため、状態に応じて使用できる福祉用具や今
後必要性が想定される福祉用具について利用者・家族や他職種と予め共有しておくことが重要
です。
図表 5-1
比較的状態を保ち、
急に状態が悪くなり亡くなるパターン
(がんなど)
出典)介護支援専門員実務研修テキスト作成委員会
「八訂 介護支援専門員実務研修テキスト 下巻」
P.366、
2024、
一般社団法人長寿社会開発センター
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