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福祉用具サービス提供における適切なPDCAの実現に向けた手引き (37 ページ)

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出典情報 福祉用具サービス提供における適切なPDCAの実現に向けた手引き(7/10)《厚生労働省》
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4.1.2

脳血管疾患のある利用者に対する適切なPDCAの実践のためのポイント

【4 つの疾患に共通のポイント】
視点

確認すべき事項

意欲・
身体状況・ ADL
意向

※モニタリング時には福祉用具サービス計画作成時からの“変化”を把握すること

・ ADL/IADLの状態
(している動作、
していない動作、できる動作、できない動作、できると思わ
れる動作、それらの維持・改善の見込みなど)
・ 医師からの指示・指導の有無、指導の内容
(日常生活での制限の有無、日常生活での留意事
項、判断の目安に関する説明など)
・ 日常的な活動や活動の状況、運動・活動を妨げる要因
・ 医療機関等への受診の状況
(受診先の名称・場所、頻度、回数、通院方法、受診を妨げる要因の
有無、受診の際の同行者の有無、必要性など)

介護環境

・ 関係する専門職・サービス事業者間での情報共有の方法、情報共有が求められる内容、情報共
有のタイミング
・ 日常的な療養の状況及び支援の体制(本人を含む状況の把握体制、療養の内容、支援の必要
性、支援者は誰かなど)
・ リハビリテーションの実施状況(機能訓練だけでなく生活行為を高める取り組みを含む)

住環境

・ 自宅内外での本人の生活習慣(よくいる場所、動線、日課など)
・ 自宅の間取り(部屋の配置、階段・段差の有無、外構の状況など)
・ 自宅内の動線(日常的に過ごす場所、寝室と居室の移動、居室とトイレ・洗面所の移動など)

【脳血管疾患の場合に特徴的なポイント】
視点

確認すべき事項

※モニタリング時には福祉用具サービス計画作成時からの“変化”を把握すること

身体状況・ ADL

・ 本人の麻痺の状況(麻痺の有無、
麻痺の内容と程度
(麻痺によりできない動作など)

麻痺に
よる生活への影響の有無など)
・ 高次脳機能障害の有無・程度
・ 服薬の状況や副作用による影響の有無等
・ 本人の残存能力とリハビリテーションによる心身機能の向上の予測
・ 転倒に対する本人・家族等の理解度

意欲・意向

・ リハビリテーションの必要性に対する本人・家族等の理解度
・ リハビリテーションに対する本人・家族等の意欲
・ 疾患発症前の日常生活における家庭内、
地域・社会
(家庭外)
での本人の役割と現在の実行状況
・ 疾患発症後(現在)の日常生活における家庭内、
地域・社会
(家庭外)
での本人の役割
・ 疾患発症前の日常生活における外出の頻度・手段、
目的、
交流相手など
・ 疾患発症後(現在)の日常生活における外出の頻度・手段、
目的、
交流相手など

介護
環境

・ ADL/IADLに応じた機能訓練の実施状況

住環境

・ 日常的なリハビリテーションにおける家族等の支援の有無とその状況
・ 室内の状況(温湿度環境、家具や物の配置、
照度など) ※寝室、
居室、
トイレ、
洗面所など各々
・ 季節の変化に伴う居室空間の状況の変化

※モニタリング時

※下線・太字は脳血管疾患の場合に特に重視して確認すべき事項

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