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福祉用具サービス提供における適切なPDCAの実現に向けた手引き (39 ページ)

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出典情報 福祉用具サービス提供における適切なPDCAの実現に向けた手引き(7/10)《厚生労働省》
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4.2.2 大腿骨頸部骨折後の利用者に対する適切な PDCA の実践のためのポイント

視点

【4 つの疾患に共通のポイント】
確認すべき事項

意欲・
身体状況・ ADL
意向

※モニタリング時には福祉用具サービス計画作成時からの“変化”を把握すること

・ ADL/IADLの状態
(している動作、
していない動作、できる動作、できない動作、できると思われる
動作、それらの維持・改善の見込みなど)
・ 医師からの指示・指導の有無、指導の内容
(日常生活での制限の有無、日常生活での留意事項、判
断の目安に関する説明など)
・ 日常的な活動や活動の状況、運動・活動を妨げる要因

・ 医療機関等への受診の状況
(受診先の名称・場所、頻度、回数、通院方法、受診を妨げる要因の有
無、受診の際の同行者の有無、必要性など)
介護環境

・ 関係する専門職・サービス事業者間での情報共有の方法、情報共有が求められる内容、情報共有
のタイミング
・ 日常的な療養の状況及び支援の体制(本人を含む状況の把握体制、療養の内容、支援の必要性、
支援者は誰かなど)
・ リハビリテーションの実施状況(機能訓練だけでなく生活行為を高める取り組みを含む)

住環境

・ 自宅内外での本人の生活習慣(よくいる場所、動線、日課など)
・ 自宅の間取り(部屋の配置、階段・段差の有無、外構の状況など)
・ 自宅内の動線(日常的に過ごす場所、寝室と居室の移動、居室とトイレ・洗面所の移動など)

【大腿骨頸部骨折後の場合に特徴的なポイント】
視点

確認すべき事項

※モニタリング時には福祉用具サービス計画作成時からの“変化”を把握すること

・ 過去の転倒歴
(転倒が起きた状況など) ※アセスメント時
身体状況・ ADL

・ 術式や病院での経過、骨粗しょう症の状況等を踏まえた再転倒のリスク ※アセスメント時
・ 活動制限に関する医師からの指示・指導の有無、活動制限の内容・程度
(脱臼肢位や禁忌肢位等の
体の動かし方や体への負荷の制限など)
・ 本人の身体能力、日常生活に必要な動作
(例えば、人工股関節全置換術の場合には、入浴動作に
留意する)
・ 本人の残存能力とリハビリテーションによる回復の予測

意欲・意向

・ 疾患、転倒に対する本人・家族等の理解度と本人・家族等が感じている不安
(再転倒、再骨折の不
安や歩き方が変わったことによる違和感)
・ リハビリテーションに対する本人・家族等の意向
・ 疾患発症後
(現在)
の日常生活における家庭内、地域・社会
(家庭外)
での本人の役割
・ 疾患発症後
(現在)
の日常生活における外出の頻度・手段、目的、交流相手など ※モニタリング時

介護環境

・ 身体機能を維持、向上させる取り組みの有無

※アセスメント時

・ ADL/IADLに応じた機能訓練の実施状況

住環境

・ 日常的なリハビリテーションにおける家族等の支援の有無とその状況
・ 自宅内の転倒リスクの評価及び対応状況
(住宅改修、福祉用具の利用、片付けなど)

※下線・太字は大腿骨頸部骨折後の場合に特に重視して確認すべき事項

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