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福祉用具サービス提供における適切なPDCAの実現に向けた手引き (44 ページ)
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出典情報 | 福祉用具サービス提供における適切なPDCAの実現に向けた手引き(7/10)《厚生労働省》 |
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5. 利用者の状況別のポイント
本章では、利用者の状況のうち、
「退院・退所前後」
及び
「ターミナルケア」
を取り上げ、
4章と同様に、
対象の利用者に対して適時適切なタイミングでモニタリングを実施するために、アセスメント・情報
収集時およびモニタリング時に特に確認すべき点について説明します。
「退院・退所前後」
及び
「ターミナルケア」
においては、他職種との連携・協議が特に重要となります
ので、各職種から必要な情報を収集するための参考としていただければ幸いです。
5.1
退院・退所前後
5.1.1 退院・退所前後の概要
・ 入院を必要とする主な疾患には、脳梗塞や脊髄損傷等の急性発症性疾患、パーキンソン病や関節
リウマチ等の慢性進行性疾患、筋萎縮側索硬化症、末期がん等の急性進行性疾患などがあります。
・ 上記のような疾患での入院をきっかけに福祉用具が必要となり、退院・退所後に福祉用具サービ
スの利用を開始する利用者も多くいます。
・ 退院・退所をきっかけとして福祉用具サービスを利用する場合には、入院・入所中からの他職種と
の連携・情報収集が非常に重要であり、令和3年度介護報酬改定では、居宅介護支援の退院・退所
加算のカンファレンスの要件に
「退院・退所後に福祉用具の貸与が見込まれる場合は、必要に応
じ、福祉用具専門相談員や居宅サービスを提供する作業療法士等が参加するもの」
と明記されま
した。
・ 退院・退所前後の利用者へのサービス提供にあたっては、退院・退所時カンファレンスへの同席な
どの機会を通じ、利用者・家族のニーズ把握とともに、医師や看護師、
リハビリテーション専門職等
からの情報収集を行うことで、必要な種目・商品の選定の参考にすることができます。
・ 但し、病院・施設と自宅の環境は異なる部分もあるため、福祉用具専門相談員にはその違いを考
慮した選定・提案が期待されるところであり、在宅への移行を円滑に進めるための住環境整備を
行う必要があります。
・ また、在宅での福祉用具利用開始後も、利用者の身体状況やニーズ、住環境等の変化により想定
とは異なる状況が発生していないか、新たな課題やリスクが生じていないか等を確認することが
重要であり、モニタリングの訪問時期を適切に設定することが、退院・退所前後の利用者に対する
適切なPDCAの実践のためのポイントです。
41
本章では、利用者の状況のうち、
「退院・退所前後」
及び
「ターミナルケア」
を取り上げ、
4章と同様に、
対象の利用者に対して適時適切なタイミングでモニタリングを実施するために、アセスメント・情報
収集時およびモニタリング時に特に確認すべき点について説明します。
「退院・退所前後」
及び
「ターミナルケア」
においては、他職種との連携・協議が特に重要となります
ので、各職種から必要な情報を収集するための参考としていただければ幸いです。
5.1
退院・退所前後
5.1.1 退院・退所前後の概要
・ 入院を必要とする主な疾患には、脳梗塞や脊髄損傷等の急性発症性疾患、パーキンソン病や関節
リウマチ等の慢性進行性疾患、筋萎縮側索硬化症、末期がん等の急性進行性疾患などがあります。
・ 上記のような疾患での入院をきっかけに福祉用具が必要となり、退院・退所後に福祉用具サービ
スの利用を開始する利用者も多くいます。
・ 退院・退所をきっかけとして福祉用具サービスを利用する場合には、入院・入所中からの他職種と
の連携・情報収集が非常に重要であり、令和3年度介護報酬改定では、居宅介護支援の退院・退所
加算のカンファレンスの要件に
「退院・退所後に福祉用具の貸与が見込まれる場合は、必要に応
じ、福祉用具専門相談員や居宅サービスを提供する作業療法士等が参加するもの」
と明記されま
した。
・ 退院・退所前後の利用者へのサービス提供にあたっては、退院・退所時カンファレンスへの同席な
どの機会を通じ、利用者・家族のニーズ把握とともに、医師や看護師、
リハビリテーション専門職等
からの情報収集を行うことで、必要な種目・商品の選定の参考にすることができます。
・ 但し、病院・施設と自宅の環境は異なる部分もあるため、福祉用具専門相談員にはその違いを考
慮した選定・提案が期待されるところであり、在宅への移行を円滑に進めるための住環境整備を
行う必要があります。
・ また、在宅での福祉用具利用開始後も、利用者の身体状況やニーズ、住環境等の変化により想定
とは異なる状況が発生していないか、新たな課題やリスクが生じていないか等を確認することが
重要であり、モニタリングの訪問時期を適切に設定することが、退院・退所前後の利用者に対する
適切なPDCAの実践のためのポイントです。
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