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公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00273.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第4回 6/19)《厚生労働省》
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生活習慣病の治療継続の必要性


生活習慣病に関連するガイドラインでは、定期的な検査の必要性や、合併症等を予防するための治
療継続の重要性について言及されている。

動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版(日本動脈硬化学会)(抜粋)
4.4 薬物療法のフォローアップ
BQ21 薬物療法開始後には定期的な検査が必要か?
薬物療法開始後は、効果と安全性の確認のため、定期的な検査を行うのが望ましい。投与薬剤、患者背景を考慮して、検査項目を選択する。
(エビデンスレベル:コンセンサス)
薬物療法開始後は、副作用に関連する症状に留意するとともに薬剤効果の確認と用量調節、生化学的検査による副作用確認と生活指導への
活用のため、投与開始後半年間は2~3回程度、その後は3~6か月に一回程度、定期的に検査を行うのが望ましい。
4.6 アドヒアランス、Treat to Target
BQ24 服薬アドヒアランスは血清脂質レベルや動脈硬化性疾患の発症と関係するか?
スタチンの良好な服薬アドヒアランスは、血清脂質の改善や動脈硬化性疾患発症の減少と関連している。(エビデンスレベル:3)
BQ25 服薬アドヒアランスに影響する因子は何か?
服薬アドヒアランスに影響する因子として、年齢、性別、収入、心血管疾患の有無が知られている。医療従事者による継続的な働きかけや定
期的な脂質検査はアドヒアランスを高める。(エビデンスレベル: 2 )

高血圧治療ガイドライン2019(日本高血圧学会)(抜粋)
長期治療の目的は,目標血圧レベルを長期間にわたり維持し,また血圧以外の危険因子も総合的に管理して脳心血管病や標的臓器障害を予防す
ることである。高血圧は自覚症状に乏しく,治療は長期にわたるため,患者が途中で来院しなくなるおそれがある。降圧薬による血圧の低下が高
血圧の治癒と誤解され,治療が中断されることもある。担当医師は患者と十分なコミュニケーションをとり,高血圧がどのような疾患であるか,
その治療法と治療により期待される効果,起こりうる降圧薬の副作用などをよく説明し,患者参加型の治療を行うことが望ましい。そして,患者
自身が生活習慣の修正を心がけ通院と服薬を継続するように努力,工夫することが重要である。

(注:長期治療における具体的な受診間隔に関する推奨はなし。)

糖尿病診療ガイドライン2024(日本糖尿病学会)(抜粋)
慢性疾患である糖尿病において,合併症の発症,増悪を防ぐには,継続的治療が必須であり,チーム医療による糖尿病教育は糖尿病治療の根幹
を成すものである.
※下線は引用時に追加

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