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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00273.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第4回 6/19)《厚生労働省》 |
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薬物療法では、有害事象が起こりやすいことや、服薬アドヒアランスを低下させる要因が多岐にわ
たることを踏まえた工夫や配慮が必要となる。
○ また、家族をはじめとした介護者の負担を理解し、早期に適切な介入を行うことが重要であり、介
護状況に応じた介護保険サービスの導入等の対応を行うことが望ましい。
高齢者に対する適切な医療提供の指針(抜粋)
4.「高齢者に対する薬物療法の基本的な考え方」
・有害事象や服薬管理、優先順位に配慮した薬物療法を理解し、実践する。
4.1.高齢者では有害事象が起こりやすい。薬物動態や薬力学の加齢変化を理解し、原則的に少量から薬物を開始し、薬物に対
する反応・薬物有害事象をモニターしながら漸増する。多剤併用(特に6剤以上)に伴って予期せぬ相互作用や薬物有害事象の
危険性は高くなるため、可能な限り多剤併用は避ける。また、高齢者に対して有害事象を起こしやすい薬物が知られており、そ
れらの薬に関しては特に慎重に適用を考慮する。
4.2.認知機能の低下、巧緻運動障害、嚥下障害、薬局までのアクセス不良、経済的事情、多剤併用など薬剤療法に対するアドヒ
アランスを低下させる要因は多岐に渡る。服薬アドヒアランスについて、本人だけでなく家族や介護者からも定期的に情報を収
集し、アドヒアランスを低下させる要因を同定し、予防・改善に努める。また、合剤の使用や一包化、剤形の変更など服用が簡
便になるよう工夫する。
(中略)
6.「家族などの介護者もケアの対象に」
・家族をはじめとした介護者の負担を理解し、早期に適切な介入を行う。
(中略)
6.2.本邦においては少子高齢化や核家族化の影響から、独居高齢者、高齢者が高齢者を介護するいわゆる「老老介護」、認知
症患者が認知症患者を介護するいわゆる「認認介護」が社会問題化している。そうした介護状況には格別の注意が必要であり、
早期に家族等と相談し、介護能力を考慮した上で、介護保険サービスの導入等の対応を行うことが望ましい。
出典: 厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)高齢者に対する適切な医療提供に関する研究(H22-長寿-指定-009)研究班ほか
「高齢者に対する適切な医療提供の指針」 ※下線は引用時に追加
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