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公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00273.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第4回 6/19)《厚生労働省》
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高齢者に対する医療提供にあたり考慮すべき事柄(1)


若年者と異なり、高齢者に対する医療提供にあたっては、全ての病態を把握した包括的な管理を目
指すことが望ましいとされている。
○ また、治癒を目指す治療よりも、生活機能の保持、症状緩和などにより、QOLの維持・向上を目指
すことが重要とされている。

高齢者に対する適切な医療提供の指針(抜粋)
1.「高齢者の多病と多様性」
・高齢者の病態と生活機能、生活環境をすべて把握する。
1.1.老化の進行速度には大きな個人差があり、その上、老化の身体的・精神的・社会的な機能面に対する影響の大きさは個人
によりそれぞれ異なっている。また、生活習慣病をはじめとする多くの疾患は高齢になるにつれて有病率が高まるため、高齢者
は複数の疾患に罹患していることが多い。したがって、高齢者に対する医療提供にあたっては、かかりつけ医としての役割を意
識し、全ての病態を把握した包括的な管理を目指すことが望ましい。
(中略)
2.「QOL維持・向上を目指したケア」
・生活機能の保持、症状緩和などによりQOLの維持・向上を目指す。
(中略)
2.3.高齢者の疾患は、その多くが治癒を期待できない慢性疾患である。このような慢性疾患に対しては治癒を目指したやみく
もな治療よりも症状緩和が重要である。保健・医療・福祉の一体的な取り組みによって療養環境の整備、メンタルケア、栄養管
理や口腔ケアを含めたヘルスケア、緩和ケア等を行い、QOLを低下させる症状の緩和と共にQOLの維持・向上に努める。

出典: 厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)高齢者に対する適切な医療提供に関する研究(H22-長寿-指定-009)研究班ほか
「高齢者に対する適切な医療提供の指針」 ※下線は引用時に追加

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