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電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き
PHS・次世代自営無線
PHS は、携帯電話と同様に基地局から発射される電波を受信し、基地局に向けて電波を発
射することで通信しています。周波数帯は 1.9GHz 帯を使用します。
アンケート調査結果によれば、83.9%の病院で業務用端末として PHS を導入しています。

図 58 業務用端末としての PHS の導入状況
(2020 年度アンケート調査結果)

PHS の特徴の一つとしては、PHS 基地局はマイクロセル(セルとは、1 つの基地局でつく
られるエリア)方式を採用しているため、PHS 基地局と PHS の距離が近く、端末の送信電力
は最大 80mW と携帯電話(250mW/200mW)に比べて小さいことです。そのため、医用電気機器
に与える影響が少なく、医療機関の内線やナースコールシステム等に広く使用されています。

図 59

携帯電話と PHS

PHS には、利用するエリアに自営ネットワークを構築する自営 PHS(免許不要の「デジタ
ルコードレス電話の無線局」)と通信事業者が提供するネットワークを利用する公衆 PHS が
あります。なお、公衆 PHS は 2021 年 1 月に音声通話サービスが終了しています。このため、
携帯電話のように外部との通話はできなくなりましたが、自営 PHS として内線やナースコー
ルに使われている場合は、機器(構内基地局や端末)を含めて使い続けることができます。
公衆 PHS の音声サービス終了に伴い、長期的には自営 PHS を構成する機器(構内基地局や
端末)の開発・製造が縮小されたり、運用・保守サービスを提供する事業者が少なくなるな

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