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電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (101 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き
2)受信システムの劣化状況の早期発見のための定期検査の実施手順例
医用テレメータの受信性能の維持管理のための定期検査の実施方法例を示します 45 。
①医用テレメータの送信機の固定と設置
医用テレメータの送信機は、電波の送信源となる電極リード線の張り方や向きの違いによ
って送信強度が変化します。また、送信機と電極リード線は、人体に接触すると送信機の放
射特性が変化して強度も変化します。そのため、定期検査の実施のときには送信機は人体に
は装着させず、治具等を用いていつも同じ状態になるようにすることが大切です。
送信機の設置に用いる治具の例を参-図 8 に示します。例示では穴あきボートを使ってい
ますが、段ボール紙で代用しても構いません。

参-図 8

定期検査での医用テレメータの送信機の設置例

設置のための治具の構成は、送信機やリード線の配置状態が変わらないように、木製の穴
開きボード(縦 60cm、横 40cm 程度)や段ボール紙、結束バンドや紐などを用いて電極リー
ド線と送信機を固定してリード線の電極部を短絡します。また、送信機とリード線を固定し
たボードを測定場所の各所に移動する際には、椅子等に立て掛けるなどして常に床面からの
高さが同じになるようにします。ただし、治具を用いた場合には人に送信機を着けていると
きよりも電波が良く飛びますので、実際の使用状況時を考えて、受信強度から 15dB 程度差
し引くことが必要です。
②医用テレメータの送信機の設置位置
医用テレメータが使う電波の波長は 0.7m 程度であることから、フェージング(反射波の
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「医療機関における電波利用推進委員会 2019 年度報告」
https://www.emcc-info.net/medical_emc/pdf/20-301-10-medical-emc-doc2018.pdf

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