医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き
⑥隣接する医療機関に 隣接する医療機関（1km 程度までの距離にある医療機関）で医用テレメータが利
関する情報の確認

用されている場合には、混信等に対する調整が必要です。医用テレメータの導入
を検討していることを伝えるとともに、その医療機関における配置や無線チャ
ネル等の情報を入手しましょう。

⑦その他リスクの確認 その他、医用テレメータについて生じうるリスク等を検討しましょう。
導入判断・製造販売業者決定
導入に要するコスト、工期、メリット、デメリット等を総合的に勘案して導入判断を行い、早い段階で
医用テレメータや製造販売業者を決定し、関係者間、特に建築事業者と製造販売事業者の間で、建築設
計や設備設計で考慮すべき要件や、医用テレメータの回線設計で考慮すべき条件を共有しましょう。
詳細検討
導入を決定した後、以下の事項について検討・確認しましょう。その際、医用テレメータ製造販売業者
から、サービス提案に加え技術的支援を受けましょう。また、この検討結果を踏まえて、医用テレメー
タ製造販売業者と連携して受信エリアの検討や、事前調査、対策方法の決定などを実施しましょう。
①運用時の管理体制等 運用時に必要となる具体的な管理体制、規程、電波環境調査の実施方法、無線チ
の検討

ャネル管理表及びアンテナ工事図面の更新・確認方法等を検討しましょう。
医用テレメータについては、特に無線チャネルを管理する責任者（無線チャネル
管理者 10）の確保が重要です。

②トラブル等の対応策 他機器からの干渉等を回避する方策について検討しましょう。
の検討
③ゾーン配置・無線チ 医療機関内の看護エリア（ゾーン）と必要な送信機の台数に基づいて、医用テレ
ャネル設定の検討

メータのゾーン配置と、送信機の必要台数、その無線チャネル設定を検討しまし
ょう。その際、必要に応じて電波環境調査を実施しましょう。

④隣接する医療機関と 相互に混信等が起きないよう、隣接する医療機関（1km 程度までの距離の医療機
の調整

関）と調整を行いましょう。また、トラブル時の連絡方法を確認しましょう。

利用ルール策定・管理体制構築
管理体制の構築、利用に当たっての規程（ルール）の整備を行いましょう。
規程については医療機関全体の関係者から協力を得られるよう、周知や協力依頼を行いましょう。
動作検証
①動作検証

施工後、動作検証を製造販売業者と連携して実施しましょう。
特に、意図しない無線チャネルが表示される、頻繁に途切れる、または混信等に
より表示されない無線チャネルがないかなどを確認しましょう。
電波が遮へいされやすい構造物（金属製の扉や大型の食事配膳カート等）がある
場所では、扉を閉めたり病室前に停めたりして、実際の状況を確認しましょう。

②管理表等の保管

納入時にアンテナ工事図面、電界強度検証記録、無線チャネル管理表、初回点検
記録などを医用テレメータ製造販売業者や機器を設置する業者から入手し、適
切に保管しましょう。トラブル発生時の対応検討の重要な基礎資料となります。

10

３－２．
（４）②の注 1)を参照

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