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電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (45 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き
【参考】テザリングについて
テザリングとは、
「Wi-Fi モバイルルータ」または「携帯電話・スマートフォン」を用い
て、①テザリングを行う機器とインターネットの間を携帯電話通信で、②テザリングを行
う機器と他の無線 LAN 機器の間を無線 LAN 通信で、それぞれ接続する機能です。テザリン
グ機能により、無線 LAN がない環境でも、無線 LAN 機器からインターネットに接続するこ
とができます。携帯電話・スマートフォンのテザリング機能は「インターネット共有」な
どとも呼ばれます。

図 32

テザリングのイメージ

テザリングを行う機器からの無線 LAN の電波は、医療機関の業務用無線 LAN に電波干渉
を与える可能性があります。また、悪意を持った者が医療機関で実在する無線 LAN AP の
SSID を設定した偽の無線 LAN AP を設置することによって、接続した無線 LAN 機器の情報
が漏えいする事例も報告されています。(詳細は、p.52 の総務省「Wi-Fi 提供者向けセキ
ュリティ対策の手引き」を参照)
本来は、患者・来訪者向け無線 LAN を提供するなどして、テザリング機能の利用を禁止
することが望ましいですが、テザリングを許可する場合には一定の制限を設ける必要があ
ります。参考として、患者・来訪者向けに次のようなルールを設けることができます。
患者・来訪者向けテザリングの利用ルール設定例:
(1) Wi-Fi モバイルルータや携帯電話を医用電気機器の上やすぐそばに置かない
(2) 医療機関の業務用無線 LAN への影響を避けるため、医療機関がテザリングを
許可したエリアのみで行う
(3) 以下の場合はテザリングは原則禁止(無線 LAN の電波を発しない状態とする)
・医療機関のスタッフが周囲で業務用無線 LAN 端末等を使用している場合
・医用電気機器が無線 LAN 通信機能を使っている場合
・ICU や手術室等の医用電気機器を多用するエリア、診察室・検査室内

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