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電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き
ールが共用しており、3000 番台(バンド 3)のチャネルが重複していますので、極力 3000
番台の使用を避けるなど、設定時に注意が必要です。
また、医用テレメータの電波が電波を利用する他の医用電気機器に影響を与えるケースも
あります。例えば、医用テレメータの電波によって微弱無線設備であるカプセル内視鏡のデ
ータ伝送ができない事象なども報告されています 6。

【参考】無線 LAN 方式の医用テレメータ(生体情報モニタ)について
近年では、特定小電力無線局(420MHz 帯~440MHz 帯)ではなく、無線 LAN 方式(2.4GHz
帯及び 5GHz 帯)を採用した医用テレメータも販売・運用されています。
無線 LAN 方式の医用テレメータの場合は、患者側端末からの電波は無線 LAN アクセスポ
イント(AP)で受信され、有線ネットワークを経由してセントラルモニタに送られ、生体
情報が表示されます。このため、患者側端末からの電波が確実に届くよう、無線 LAN AP
や無線チャネルを適切に設置・設定する必要があります。また、特定小電力無線局に比べ
て、電池の動作時間が短い傾向にありますので、導入時には注意が必要です。その他、無
線 LAN コントローラやセキュリティの設定、ネットワークスイッチ、ルータなど通信ネッ
トワークを構成する各機器のハード面/ソフト面のトラブルによっても患者側端末から
送られた生体情報が正しくセントラルモニタに表示されないことがあります。
トラブル発生時に備えて、医用テレメータの製造販売業者だけでなく、無線 LAN ネット
ワーク整備・保守事業者、通信機器事業者とも連携して対応手順を確認しておくことが必
要です。詳細は、3-3.無線 LAN も参照してください。

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中田祐二, 成瀬大輝. カプセル内視鏡検査における医用テレメータ送信機からの電波干渉の調査. 日
赤医学. 2018,vol. 70, p.295

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