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提案書19(3602頁~3801頁) (90 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

723102
血清ペプシノゲンによる胃炎診断と治療経過観察(ピロリ菌感染胃炎、自己免疫性胃炎を含む)
日本ヘリコバクター学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

04消化器内科
01内科

関連する診療科(2つまで)
17気管食道外科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
血清ペプシノゲンによる胃炎診断
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する


令和4年度
血清ペプシノゲンによるヘリコバクターピロリ除菌判定

追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

血中ペプシノゲン(PG)Ⅰ、PGⅡは胃炎のマーカーであり、これを測定することによって、胃粘膜の炎症の程度、萎縮
の程度、H. pylori感染の有無の推定が可能である。特に、自己免疫性胃炎においては、PG IやPG I/II比が著しく低く、そ
の拾い上げに有用である。また、ピロリ菌の除菌前後で大きく変化するため、除菌判定も可能である。血清PGは胃炎の診断
治療の推移の評価に有用である。

文字数: 191
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

胃炎の患者、胃炎を背景に発症する疾患を有する患者

血清ペプシノゲンは胃粘膜の状態を反映するため、これを測定する事により、胃炎の有無の推定のみならず、内視鏡での胃
炎診断の補助になる。内視鏡検査前に採血することで正常な医の症例での内視鏡の回避につながる。逆に、自己免疫性胃炎
は萎縮の高度なピロリ菌胃炎との区別がつがず見過ごされがちであるが、特徴的な値を示すため、その診断拾い上げに有用
である。また、ピロリ菌の除菌によって大きく変化するため除菌のマーカーとなり得る。血清ペプシノゲンの測定により、
無駄な内視鏡検査の回避、内視鏡的胃炎の診断精度の向上、除菌判定の精度が高まり、胃炎診療の効率化と質的向上につな
がる。

文字数: 278
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

上腹部症状を有し胃炎が疑われる患者。年齢は問わない。

血清PG検査は、除菌治療前の①胃炎診断時、②除菌治療後の胃炎診断時で異なる判定基準(カットオフ値)で判定する。
また除菌治療前の診断に際しては、測定法によりカットオフ値が異なる。
①除菌治療前の胃炎診断時
以下にCLIA法とLA法のカットオフ値の例を示す。
カットオフ値(CLIA法)
PG II≧10 ng/mLまたはPG I/II≦5.0を陽性と判定する。
カットオフ値(LA法)
PG II≧12 ng/mLまたはPG I/II≦4.0を陽性と判定する。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

また、血清PG I が10未満、PGI/IIが1.0未満での場合に自己免疫性胃炎を強く疑う。
検査は、除菌治療前の胃炎診断時が主として行われ、場合によっては除菌治療後にも実施g。検査にて陰性と判断された場
合には、胃炎を有する可能性が低く、早急に内視鏡検査をする必要がない。一方で、本検査で陽性と判断された場合は、ピ
ロリ菌に感染しており、胃炎のみならず、そこから発生する消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)や胃悪性疾患を合併する
リスクも高く、速やかに内視鏡検査等を実施する必要性が示されたこととなり、診療方針の決定に有用である。
さらに、ピロリ菌が陽性で除菌療法を行う際には、除菌療法終了後にも血清PG I, PG IIを測定し、PG I/PG II比を計算
し、除菌前後での変化率を算出する。以下の基準で除菌の成否を判定する。除菌治療後の胃炎診断時
治療前のPG I/II比が5.0未満の場合;PG I/IIが25%以上の増加を認めた場合を改善と判定する
治療前のPG I/II比が5.0以上の対象;PG I/IIが10%以上の増加を認めた場合を改善と判定する。
これにて、内視鏡検査を施行せずとも、除菌判定のみならず胃炎の改善が診断可能となる。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号

-

医療技術名

-

既存の治療法・検査法等の内容

胃炎の診断は、上部消化管内視鏡検査と病理検査である。また、ヘリコバクターピロリ菌の検査は迅速ウレアーゼ試験、
鏡検法、培養法、抗体測定、尿素呼気試験、糞便中抗原測定、核酸増幅法抗体検査にて行われています。除菌判定は、核酸
増幅法抗体検査以外の方法で除菌療法後一ヶ月以上経過後に行われています。これらの検査を一つの検査方法でまかなえる
ものは現在存在しておりません。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

血液検査で胃の粘膜の状況が表現されるため、

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