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提案書19(3602頁~3801頁) (118 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

⑯参考文献1



1)名称

Stereotactic ablative radiation for pancreatic cancer on a 1.5 Telsa magnetic resonance-linac system.

2)著者

Kathryn R. Tringale, Neelam Tyagi b, Marsha Reyngold a, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Physics and Imaging in Radiation Oncology. 2022

4)概要

1.5 T MR搭載型放射線治療装置を使用して、50 Gyを5回照射する定位放射線治療を行った30人の膵臓がん患者についての報
告である。約73%が局所進行性で、多くがFOLFIRINOX治療を受けていた。定位放射線治療後、1年後の局所進行率は
19.3%、遠隔進行率は47.4%であった。1年全生存率は80.0%であった。Grade3以上の重度の毒性は観察されなかった。

1)名称

Phase I trial of stereotactic MR-guided online adaptive radiation therapy (SMART) for the treatment of
oligometastatic or unresectable primary malignancies of the abdomen.

2)著者

Henke L, Kashani R, Robinson C, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Radiotherapy and Oncology. 2018

4)概要

少数転移もしくは切除不能肝がん9例、肝がん以外の腹部腫瘍11例(膵がん含む)、合計20症例、線量分割は50Gy/5Frもしく
は60Gy/4Frで行われた全97回の治療で即時適応型治療を実施した場合、照射体積への線量集中性の改善が見込める、もしく
は重要組織の線量制約が満たされないときにMR画像誘導即時適応放射線治療を採用したところ83.5%(81/97)が実施された。
15ヶ月の観察期間中、無増悪生存率は95%(3か月)、89.1%(6か月)。母集団の1年生存は75%(15/20)。早期有害事象はGrade2
:1例、Grade3:0例、Grade4:2例(貧血、血小板減少)であった。Grade4については化学療法によるものであり放射線治療
とは無関係であった。晩期有害事象はGrade3以上は生じなかった。腹部悪性腫瘍に対し行われた本報告では治療効果を高
め、有害事象を減少することを示している。

1)名称

MR画像誘導放射線治療の初期報告.

2)著者

稲葉 浩二, 井垣 浩,西岡史絵,他

3)雑誌名、年、月、号、ページ

臨床放射線 2018年9月;(0009-9252)63巻9号:1015-1020

4)概要

MR画像誘導放射線治療装置導入に伴い当該装置で治療を行った60症例について後方視的な検討を行った報告である。対象の
癌腫は肝細胞癌、前立腺癌、膵癌、肺癌、肉腫、頭頚部癌、食道癌、胆管癌、膀胱癌、子宮頸部・体部癌、直腸癌、卵巣腫
瘍、胃悪性リンパ腫と多岐に渡る。これらの症例に対する211回の照射回のうちMR画像誘導即時適応放射線治療は104回
(49%)に実施された(P1019)。本技術を用いた定位放射線治療が行われた4症例(膵癌・胆管癌)では早期有害事象として2症例
にGrade1,Grade2の放射線宿酔が発生し他2症例に有害事象は生じなかった(P1019表4)。多様な癌腫に対し行われた本報告で
は健常組織を守りつつ腫瘍に根治線量を照射するためにMR画像誘導即時適応放射線治療は有効であることを示した。

1)名称

1.5T MR-Guided Daily-Adaptive SBRT for Prostate Cancer:Preliminary Report of Toxicity and Quality of Life of
the First 100 Patients.

2)著者

Alongi F, Rigo M, Figlia V, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Journal of Personalized Medicine. 2022 Nov;12(12):1982

4)概要

前立腺癌に対しMR画像誘導即時適応定位体放射線治療を行った最初の100人の患者における有害事象とQOLの観点からの早期
の成果報告。中央値35Gy(35-36.25Gy)/5回の治療により、100例中に急性期尿痛grade 2が7例、消化器症状grade 2がが4
例だった。追跡調査期間の中央値12カ月(3-20)時点で、晩期排尿障害grade 2が3件、grade 3が1件、晩期消化器障害は3
件のgrade 2事象が観察された。放射線治療後2ヶ月で遠隔再発した患者を除き、すべての患者は生存しており、生化学的再
発も認められない。QOL評価では、性機能を除くあらゆる不快感が大幅に解消されたことが報告され、特に、治療1年後のグ
ローバルヘルス項目はベースライン評価と比較して改善されていた。

1)名称

Ablative Five-Fraction Stereotactic Body Radiation Therapy for Inoperable Pancreatic Cancer Using Online MRGuided Adaptation.

2)著者

Hassanzadeh C, Rudra S, Bommireddy A, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Advances in Radiation Oncology. 2021 January–February;6(1):100506

4)概要

局所進行切除不能、切除可能境界膵癌の44症例に対しMR画像誘導即時適応放射線治療を用いた定位放射線治療
50Gy/5Fr(BED=100Gy)を処方し治療効果、副作用について評価した後ろ向き研究報告である。本報告の全症例で消化管のOAR
が隣接しており、通常であれば本症例群の多くが定位放射線治療の対象とならない病態であった。中央値16ヶ月(7-52)の観
察期間での全生存率中央値は15.7ヶ月(10.2-21.2)、1年、2年では68.2%、37.9%であった。無増悪生存率中央値は12.4ヶ月
(10.7-14.1)、1年、2年では52.3%、13.9%であった。局所制御率は1年、2年では84.3%、59.3%であった。副作用において急
性期有害事象ではGrade1またはGrade2の吐き気、悪心、腹痛およびGrade3の食欲不振を生じた。晩期有害事象では
Grade2(十二指腸穿孔、胃/幽門潰瘍)が6.8%、Grade3(胃十二指腸潰瘍)が4.6%に生じた。Grade4以上の有害事象は生じな
かった。本報告ではMR画像誘導即時適応放射線治療を用いた定位放射線治療の安全性と治療効果を示しており、治療の選択
肢がほとんどない症例群に対し大きな利点を備えた治療法であることを示している。

⑯参考文献2

October ;24:88–94

March;126(3):519-526

⑯参考文献3

⑯参考文献4

⑯参考文献5

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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