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提案書19(3602頁~3801頁) (35 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

717203

迅速細胞診(検査中の場合)

日本病理学会

【技術の概要】

【既存の治療法との比較】

「N003 迅速細胞診 2 検査中の場合」は患者から採取さ
れた検体を速やかに標本作製し、染色、スクリーニング、
診断までを5-15分で行ない、検査の終了までにその結果を
報告する技術である。検査中の穿刺回数削減や病理診断率
向上に貢献するのみならず、再検査の回数を減らすことか
ら患者負担の軽減、医療費削減につながる技術である。

日本からの後方視的観察研究では、消化管間質性腫瘍(SMT)の
患者に迅速細胞診なしでEUS-FNAを実施した場合、検体適正率
は80%で、20%が再検査となったが、迅速細胞診を併用して
EUS-FNAを行った場合には検体適正率は100%となったと報告さ
れている。また穿刺回数も迅速細胞診を併用して行った場合
のほうが平均2回減少し、より安全にEUS-FNAを実施すること
ができた、と報告されている。

【対象疾患】
主として呼吸器、消化器の悪性腫瘍

【診療報酬上の取扱い:N003-2迅速細胞診 通知】

【有効性】迅速細胞診により、検体不良に伴う再検査を
約20%削減でき、再検査に伴う患者の負担減につながる.
【診療報酬上の扱い】
①:手技の追加:EUS-FNA、EBUS-TBNAに加え、内視鏡下
でもブラシ等による細胞診が実施され、迅速細胞診が有
効であり、内視鏡下を手技に追加する。
②:適応拡大:現在適応外である腫瘍そのものからの検
体も適応とする。
EUS-FNAの主な穿刺ルート

EUS-FNAでは、
解剖学的にリ
ンパ節が対象
となることは
少なく、腫瘍
そのものが対
象となる場合
が多い。

【現行】
迅速細胞診は、手術、気管
支鏡検査(超音波気管支鏡
下穿刺吸引生検法の実施時
に限る。)又は内視鏡検査
(膵癌又は胃粘膜下腫瘍が
疑われる患者に対して超音
波内視鏡下穿刺吸引生検法
の実施時に限る。)の途中
において腹水及び胸水等の
体腔液又はリンパ節穿刺液
を検体として標本作製及び
鏡検を完了した場合におい
て、1手術又は1検査につ
き1回算定する。
3636

【医療費の減額】 再検査の回避により、年間約3億6千万円の医療費減額となる

【改定要望】
迅速細胞診は、手術、気管支
鏡検査(超音波気管支鏡下穿
刺吸引生検法および超音波気
管支鏡下穿刺吸引生検法以外
の気管支内視鏡下生検の実施
時。)又は内視鏡検査(超音
波内視鏡下穿刺吸引生検法お
よび超音波内視鏡下穿刺吸引
生検法以外の消化器内視鏡下
組織採取実施時)の途中にお
いて腹水及び胸水等の体腔液、
リンパ節穿刺又は腫瘍組織の
圧挫標本として細胞診標本作
製及び鏡検を完了した場合に
おいて、1手術又は1検査に
つき1回算定する。