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提案書12(2200頁~2401頁) (72 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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脊髄ヘルニア修復術
【医療技術の概要】

【手術の要点】

脊髄ヘルニアは稀な病態であり、主として胸椎レベルの脊髄腹側の硬膜に
欠損が生じ、同部に脊髄が陥頓して重度の脊髄症を呈する。術式には様々
なものがあるが、嵌頓した脊髄を脊髄硬膜内に戻し、再発を防ぐために硬
膜欠損を修復する手術が行われる場合が多い。

*

【対象疾患】
脊髄ヘルニア修復術 文献上、全脊椎脊髄手術の0.06‐0.08%と概算されて
いる。年間12万件の脊椎脊髄手術(2020年度国内DPCデータ)とすると、約
80件/年と推測され、稀な手術であると考えられる。

* 腹側の脊髄硬膜欠損孔



癒着剥離は顕微鏡下での精細な
技術を要し、脊髄圧迫を最低限に
しつつ、腹側硬膜と脊髄を慎重に
剥離する。



脊髄陥頓の再発がないように、脊
髄硬膜の修復処置を行う。



神経モニタリング(脊髄誘発電位測
定加算K930 3,630点)は必須。

脊髄ヘルニアの
発生機序

【外保連試案作成における実態調査】
• アプローチ補助器械:顕微鏡
• 技術度:D
• 手術所用時間:5時間
• 医師数:3、看護師:2、技師数:0
【診療報酬上の取扱いとして】
脊髄ヘルニア修復術は稀であるが、特殊な技術を要する手術であるが、
該当する適切な診療報酬コードが存在しない。

腹側

腹側

現状の比較対象
• K191 1 脊髄腫瘍摘出術(髄外) 62,000点
• K191 2 脊髄腫瘍摘出術(髄内) 118,230点
脊髄血管腫摘出術
106,460点
術後 • K192

背側

背側
術前MRI:脊髄は腹側に陥頓

術後MRI:脊髄の偏位は消失

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