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提案書12(2200頁~2401頁) (175 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

352205

※事務処理用

提案される医療技術名

電動自動吻合器加算

申請団体名

日本大腸肛門病学会
18消化器外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

リストから選択

提案当時の医療技術名

有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


936-2
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

その他」を選んだ場合、右欄に記載

区分番号K719 3、K719-2 2、K719-3、K739、K740、K740-2に掲げる手術において「電動自動吻合器」を使用した場合、既存のK936-2 自動吻合器
加算 5,500点に対して、「電動自動吻合器加算」として3,300点の加算「注」の項目追加、又は「K936-3 電動自動吻合器加算 8,800点」の枝番
を追加する事を提案する。

文字数: 174

再評価が必要な理由

現在S状結腸および直腸悪性腫瘍の患者に対する外科手術では、上記区分番号の手術において自動吻合器による吻合が主流であり、K936-2自動吻
合器加算 5500点の算定が可能である。しかしながら一定の縫合不全が発生しているのが現状である。一方、電動による3D型ステイプル打針機能
を持った自動吻合器を用いた吻合では、縫合不全率が改善され安全性を実証したエビデンスもある。より安全かつ効果的な電動自動吻合器の使用
が望ましいと考えるが、製品価格との乖離があるため現在の加算点数では使用を躊躇せざるを得ない。よって「電動自動吻合器加算」として
3,300点の加算「注」の項目追加、又は「K936-3 電動自動吻合器加算 8,800点」の枝番を追加する事を提案する。

【評価項目】
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):1,197,468円
外保連試案2022掲載ページ:212-213
外保連試案ID(連番):S83-0274000
技術度:D 医師(術者含む):3 看護師:2 その他:0 所要時間(分):360

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):1,572,482円
外保連試案2022掲載ページ:212-213
外保連試案ID(連番):S91-0273950
技術度:D 医師(術者含む):3 看護師:2 その他:0 所要時間(分):360
------------------------------------------------------------------(ここまで)
現在結腸および直腸の良性疾患、悪性腫瘍の患者に対する外科手術では、K719 3、K719-2 2、K719-3、K739、K740、K740-2に掲げる手術において
自動吻合器による吻合が主流であり、K936-2自動吻合器加算 5500点の算定が可能である。しかしながらNational Clinical Database(NCD)を用
いた研究では低位前方切除術においては9.7%の縫合不全が発生しているのが現状である*1)。縫合不全が発生した場合、在院日数は24日延長し、
入院医療費は111万円増加する*2)。一方で、電動による3D型ステイプル打針機能を持った自動吻合器を用いた吻合では、3D型ステイプルによって
組織を立体的に幅広く保持し、既存自動吻合器と比較して打針に要する力が少なくすむため、吻合部位の望ましくない動きを減らし、より安定し
た吻合が可能となる。縫合不全率が6.9%から1.8%へと改善され安全性を実証したエビデンスもある。(参考文献 2)今後女性外科医も増加が予定
される環境下では術者の力による差異を解消できる電動の打針による自動吻合器の普及が望ましい。(参考文献 5)現在は製品価格との乖離があ
るため既存の加算点数では使用を躊躇せざるを得ない。よって区分番号K719 3、K719-2 2、K719-3、K739、K740、K740-2に掲げる手術において
「電動自動吻合器」を使用した場合、「電動自動吻合器加算」として3,300点の加算「注」の項目追加、又は「K936-3 電動自動吻合器加算
8,800点」の枝番を追加する事を提案する。
*1)Toshiaki Watanabe. Et al., Prediction model for complications after low anterior resection based on data from 33,411 Japanese
patients included in the National Clinical Database, Surgery. 2017 Jun;161(6):1597-1608
*2)Hiraku Kumamaru. Et al.,“Cost of postoperative complications of lower anterior resection for rectal cancer: a nationwide
registry study of 15,187 patients” Surg Today. 2022 Dec;52(12):1766-1774.

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