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提案書12(2200頁~2401頁) (161 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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在宅経肛門的自己洗腸指導管理料(C119:800点)の適用拡大
【経肛門的洗腸療法(TAI:Trans Anal Irrigation)】

【要望事項】

1-2日に1回、微温湯を経肛門的に注入し、直腸と左側結腸の便を洗い
流すことにより便失禁や便秘症状を改善する治療法である。

現行の適応に加えて、直腸肛門手術を原因とする難治性排便障害を有する
患者への保険適用の対象拡大を要望

治療のメリット

【新しい製品の導入】

❶ 自己でコントロール可能な排便管理
・定期的な排便によって便秘・便失禁を改善・治癒できる
❷ 排便にかかる時間の短縮
・排便に要する時間だけでなく
排便のことを心配する時間も短縮される
❸ QOLの向上
・排便管理ができるため、自立支援を促進

既存製品:脊髄障害患者を念頭に置い
て設計されたバルーンカテーテル
対象疾患:
• 脊髄障害
• 低位鎖肛など肛門手術後

新製品:直腸手術後患者を念頭に
置いて設計されたコーンカテーテル
対象疾患:
• LARS
(低位前方切除術後症候群)
• 中高位鎖肛術後
• ヒルシュスプルング病術後
• 総排泄腔遺残術後

治療効果
左側結腸まで
洗腸することで、 よって、「脊髄障害または直腸肛門手術を原因とする難治性排便障害を
有する患者(但し直腸手術後の患者では、コーンカテーテルを使用した場
排便障害の
合にのみ保険点数を算定可とする)。」への適用拡大を希望する。
症状を改善・
治癒できる。

適用が拡大した場合、本治療を実施する追加の対象患者は953名となり、
最大患者数は合計3,391名と推定される。

保存的治療

経肛門的洗腸療法

【現状】
令和2年度診療報酬改定にて、「3月以上の保存的治療によっても十分な
改善を得られない、脊髄障害を原因とする排便障害を有する患者(直腸
手術後の患者を除く。)」に対して「C119 在宅経肛門的自己洗腸指導
管理料」が設定されている。
適応疾患の課題:適応が脊髄障害の患者に制限されていることにより、
経肛門的洗腸療法が有用とされている直腸肛門手術後の患者は、保険
診療を受けることができない。

2360

対象

患者数

拡大
要望
対象

直腸肛門手術を原因とする
排便障害
953人

現行
対象

脊髄障害を原因とする
排便障害
2,438人

具体的な疾患名と患者数
LARS(低位前方切除術後症候群)
755人
小児領域合計198人
鎖肛、ヒルシュスプルング病、総排泄腔遺残
脊髄損傷1,841人
二分脊椎597人