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提案書12(2200頁~2401頁) (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

344201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

術中脳酸素モニタリング加算項目に頸動脈遮断もしくは同様の操作を伴う手術を追加する
一般社団法人

日本心臓血管麻酔学会
31麻酔科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

29脳神経外科
関連する診療科(2つまで)
リストから選択

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

リストから選択

提案当時の医療技術名

有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


L008
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

注11 K609-2

その他」を選んだ場合、右欄に記載

注11区分番号K609に掲げる術中に非侵襲的に脳灌流のモニタリングを実施した場合に、胸部大動脈のうち内頸動脈もしくは左鎖骨下動脈を起始部
で遮断する、もしくは近接する弓部大動脈で操作を行うZone0、Zone1、Zone2 TEVAR症例、debranchTEVAR、大動脈縮窄症例手術、内頸動脈血栓内
膜切除術、もしくはステント留置術をを全身麻酔(L001-2 静脈麻酔)で施行する症例を追記

文字数: 196

再評価が必要な理由

全身麻酔下で内頸動脈、椎骨動脈(鎖骨下動脈)を遮断もしくは隣接して操作する手術では、脳灌流モニタリングが必要不可欠である。そのため
ほとんどの施設でdebranchTEVARやZone2TEVARで脳酸素モニタリングを施行している。また、先天性心疾患の大動脈縮窄症や大動脈離断術で人工
心肺を使用しない修復術でも脳酸素モニタリングは必要不可欠となっている。また、L001-に該当する静脈麻酔による全身麻酔でも意識がないた
め、脳酸素モニタリングが必要とされている。現状の注11区分番号K609に掲げる動脈血栓内膜切除術(内頸動脈に限る)又は人工心肺を用いる心
臓血管手術において、術中に非侵襲的に脳灌流のモニタリングを実施した場合に、術中脳灌流モニタリング加算として1,000点を所定点数に加算
する。の項目に上記した3項目を追加要望する。

【評価項目】
脳酸素飽和度測定プローブ14,000円2枚(両前額部に装着)
K609-2 k567-1 k561-2 イ
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

現在は脳灌流モニタリングとして閉鎖式全身麻酔下に人工心肺を使用する心臓手術、内頸動脈内膜剥離術で1,000点の加算がついている。カテー
テルによる低侵襲ステント治療が増加してきており、TEVARや内頸動脈ステント留置術などでは脳灌流モニタリングがより重要となってきてい
る。また、症例数は少ないながらも新生児、乳児などの大動脈縮窄症や大動脈8離断術の治療でも脳酸素飽和度モニタリングが必要不可欠であ
る。医療技術的には前額部に添付するだけと簡便であるが、数値低下時の解釈には幅広い経験が必要となる。保険点数は1,000点であるが現状は
左右2枚の貼付が必要であり30,000円弱の費用がかかる。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

L008

注11 K609-2

医療技術名

脳灌流モニタリング
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 脳酸素モニタリングは血流低下による脳虚血に迅速に反応することから、遮断による虚血や脳塞栓の影響などを判断して対処することが可能とな
る。特に意識のない全身麻酔下での症例では必要不可欠と考える。低侵襲なステント治療では脳合併症を未然に防ぐことが重要となる。
後等のアウトカム

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

リストから選択

今年秋の日本心臓血管麻酔学会でガイドライン改定の予定

胸部大動脈瘤手術方針は新しいステント治療の開発により大きく変わってきている。従来の手術によるグラフト置換術だけでなく、低侵襲なステ
ントによるカテーテル治療が約半数を占めるようになってきた。胸部ステント治療(TEVAR)では弓部分枝を遮断バイパスするdebranchTEVARや弓
部分枝直前まで留置するZone1,Zone2TEVARも試みられるようになってきた。こうした症例ではデブリスが飛来して脳動脈が閉塞するリスクが高
く脳灌流モニタリングが必要である。また、新生児や乳児も含めた先天性大動脈縮窄症や大動脈離断症で人工心肺を使用せずに修復術を施行する
ときには、大動脈遮断により内頸動脈が狭窄することも多く発生する。ステントによる内頸動脈拡張術も意識下でない限り、脳灌流モニタリング
が重要となるため脳酸素モニタリングが必要と考える。

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