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提案書12(2200頁~2401頁) (170 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

352204

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

自動縫合器の適応拡大(腹腔鏡下結腸切除術)
日本大腸肛門病学会
18消化器外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

13外科
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

リストから選択

提案当時の医療技術名



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


936(K719-3)
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

K936自動縫合器加算において、K719-3に掲げる手術(腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術) に当たって自動縫合器を使用した場合は、4個を限度として
当該加算点数に使用個数を乗じて得た点数を加算するとされているが、5個を限度に個数増を希望する。

文字数: 119

再評価が必要な理由

2017年以降に諸外国からpublishされた体外吻合(Extracorporeal Anastomosis:EA)vs体腔内吻合(Intracorporeal Anastomosis:IA)のシス
テマティックレビューやメタアナリシスおよびRCTの結果から、本邦においても腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術におけるIAは急速に浸透し2022年11
月時点で293施設が導入した。(アンケート調査による)
2021年に短中期成績(Liao et al. World Journal of Surgical Oncology (2021) 19:6 https://doi.org/10.1186/s12957-020-02112-2)※、
2022年に本邦より中期成績(Hamamoto et al. BMC Surgery (2022) 22:345 https://doi.org/10.1186/s12893-022-01798-3)※が発表され、安
全な手技であることが証明された。また結腸悪性腫瘍切除術は2022年4月よりロボット支援下手術の適応となり、今後さらに体腔内吻合の普及が
見込まれる。本邦におけるIAの再建法は欧米で広く行われているオーバーラップ法:OL、従来から本邦で行われているFEEAに加え、胃切除術で行
われているデルタ吻合法(DA)が選択されている。本邦での割合はOL40%、FEEA20%、DA40%であった。FEEAとDAは自動縫合器のみで行われ、挿入
口閉鎖に縫合器2個が必要であるため合計5個使用する。そのため胃切除術では5個の自動縫合器使用が認められている。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除およびロボット支援下結腸悪性腫瘍切除の体腔内吻合では汚染の観点から短時間で行うこと、および確実な縫合閉鎖が
術後合併症を軽減するために極めて重要である。
オーバーラップ法では挿入口閉鎖を手縫いで行うことが一般的あり、手縫い縫合は縫合器による閉鎖と比較し優位に時間を要す。汚染を最小限に
するためには短時間で吻合を完了することが肝要であり、全て縫合器で再建を行うFEEAやデルタ吻合、挿入口閉鎖を縫合器で行う場合のオーバー
ラップ吻合は体外吻合と比較しても同等の時間で再建することが可能である。
また手縫いは縫合器による再建との比較で再入院になる可能性が優位に高く、縫合不全のある患者では死亡率が大幅に上昇する(DISEASES OF
THE COLON & RECTUM VOLUME 63: 5 (2020) https://iris.hunimed.eu/bitstream/11699/58629/1/185.pdf)※。
その背景から本邦では欧米と異なり、体外吻合で一般的なFEEAや胃切除術を参考にしたデルタ吻合を選択する施設が多い。実態に即した自動縫合
器加算の個数限度への変更が必要と考える。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

4個を上限として自動縫合器の加算が認められている。



診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

K719-3

医療技術名

腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除およびロボット支援下結腸悪性腫瘍切除

2369