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提案書12(2200頁~2401頁) (184 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

354201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

超音波エラストグラフィ
公益社団法人日本超音波医学会
16乳腺外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

28放射線科
関連する診療科(2つまで)
35臨床検査科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

超音波エラストグラフィ



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


215-3
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

超音波エラストグラフィとは超音波検査上で非侵襲的に対象病変の硬さを評価し診断補助する技術。薬品等は使用しないが、専用アプリケーショ
ンの搭載された装置が必用であり、すべての装置に搭載されている状況にはない。現在は肝疾患のみの保険適用であるが、乳腺領域でも多くの有
用性が報告されており、2022年乳癌診療ガイドラインではメタアナリシスの結果、推奨とされた。今後、普及させるため、適応拡大していただき
たい。

文字数: 200

再評価が必要な理由

乳癌診療ガイドラインのメタアナリシスで、「生検が必要とされた乳房病変に対し、エラストグラフィを追加することで特異度が向上し、生検が
回避されるため、推奨」されている。現在は肝疾患のみの保険適用であり、徐々に搭載装置が増えてきているが、乳腺領域での有用性は論文報告
されているものの、保険収載されておらず、装置も普及しているとはいえず、多くの乳房病変が生検されている。乳腺領域に適応拡大していただ
ければ、装置が普及し、細胞診、針生検、吸引式組織生検などの侵襲的、高額な検査が減り、患者の負担軽減につながる。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

2022年の乳癌学会乳癌診療ガイドラインのCQ4で重要臨床課題とされ、MINDS2020ガイドライン作成手法に準拠してメタアナリシスが行われた。
その結果として、「CQ4 乳房腫瘤の精密検査として乳房超音波エラストグラフィは推奨されるか? ⇒乳房腫瘤の超音波検査による精密検査とし
て,Bモードに追加してエラストグラフィを行うことを推奨する。」とされた。推奨のポイントでも、「Bモード単独による鑑別診断では生検対象
となる腫瘤において,エラストグラフィを追加することにより特異度が向上し,生検が回避される病変があることが判明した。」と説明されてい
る。現在、超音波Bモード検査で良悪性の鑑別が必要な病変に対しては、生検が推奨されるため、多くの病変が生検という侵襲的検査を受けざる
得ない状況にあるが、ボタン一つで切り替わるエラストグラフィを追加することで、一部の病変が生検を回避しうることを意味する。肝疾患では
保険適用後、搭載装置が増えてきているが、乳腺領域での有用性は論文報告されているものの、保険収載されておらず、装置が」普及していると
はいえない状況のため、多くの乳房病変が生検されている。乳腺領域に適応拡大していただければ、装置が普及し、細胞診、針生検、吸引式組織
生検などの侵襲的、高額な検査が減り、患者の負担軽減につながると考えている。

申請対象とする患者:肝臓病変を有する患者
医療技術の内容: Bモード検査で良悪性の鑑別が必要な病変に対しては、生検が推奨されるため、多くの病変が生検という侵襲的検査を受ける
が、本技術を追加することで、一部の病変が生検を回避しうるようになる技術。
点数や算定の留意事項:乳房への適応拡大により、生検数が減少することが予想される。生検とともに生検組織の病理診断にかかる点数分の医療
費が減らせることにご留意いただきたい。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

215-3

医療技術名

超音波エラストグラフィ

③再評価の根
拠・有効性

・Bモード単独による鑑別診断では生検対象となる病変において,エラストグラフィを追加することにより特異度が向上し,生検が回避される病
変があるため、細胞診、針生検、吸引式組織生検の適応を減少させる。侵襲的検査が回避されることで、患者の身体的、金銭的負担が軽減され、
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 QOLが改善する。
・患者負担の軽減とともに医療費低減にも有効であるとともに、侵襲行為に関わる従事者の人数や専門性の高い病理部門などへの検査オーダーが
後等のアウトカム
減ることにより部門間・病院間のスループットを改善可能なことから医療従事者(医師、看護師、技師)の働き方改革に貢献すると期待される。
・造影MRIおよび造影CT検査の低減により医療費抑制と薬剤による有害事象軽減にも有効。

ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

2383

日本乳癌学会 乳癌診療ガイドライン検診・画像診断CQ4 p250-263 「CQ4 乳房腫瘤の精
密検査として乳房超音波エラストグラフィは推奨されるか? ⇒乳房腫瘤の超音波検査によ
る精密検査として,Bモードに追加してエラストグラフィを行うことを推奨する。」とされ
た。(https://jbcs.xsrv.jp/guideline/2022/k_index/cq4/)