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最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (94 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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③ 妊娠中の飲酒をなくす
評価は「B 現時点で⽬標値に達していないが、改善傾向にある」であった。その要因として、妊婦に
対する飲酒が胎児・乳児に及ぼす健康影響についての普及啓発が奏功している可能性等が考えられ
る。

<領域全体としての評価>
「⽣活習慣病のリスクを⾼める量を飲酒している者の割合」は、男性では変化なし、⼥性では悪化
傾向である。より⼀層のアルコール健康障害に関する知識の普及啓発を⾏い、ブリーフインターベンショ
ンを普及させること等が今後の課題と考えられる。「未成年者の飲酒をなくす」は⽬標値には到達して
いないものの、改善傾向にある。この傾向は、「妊娠中の飲酒をなくす」も同様であり、引き続きの課題
と考えられる。

4 今後の取組と課題
<領域全体としての課題>
○ 国のアルコール健康障害対策推進基本計画 17)に基づく対策が確実に実施されていくことが必要
である。
○ 各地域において⽀援体制が構築されるよう、全ての都道府県・政令指定都市におけるアルコール
健康障害対策に関する関係者連携会議の設置・定期的な開催について推進する。
○ 上記基本計画に含まれていないが、アルコール健康障害を予防するためのブリーフインターベンショ
ンの広範な施⾏は、特に「⽣活習慣病のリスクを⾼める量を飲酒している者の割合の減少」の達成
のために⾮常に重要であり、この対策を推進する。
○ 第3期がん対策推進基本計画において、予防可能ながんのリスク因⼦の⼀つとして過剰飲酒が
挙げられており、上記の対策等を通じて、がんの罹患者や死亡者の減少に取り組む。
○ 国、地⽅公共団体、業界団体、関連機関、企業、地域団体等が連携・協⼒しながら飲酒に伴
うリスクに関する知識の普及を推進する。特に、未成年者の飲酒防⽌や⼥性の適正量を超えた飲
酒の予防等の活動を⾏っていく。また、⾃治体や企業等の先進的な取組を評価し、優れたものを
表彰することで広める⽀援活動を実施する。

<各⽬標項⽬に係る課題>
① ⽣活習慣病のリスクを⾼める量を飲酒している者(1⽇当たりの純アルコールの摂取量が男性
40g 以上、⼥性 20g 以上の者)の割合の減少
○ 保健指導の現場での減酒⽀援実施の促進及び⼀時的多量飲酒のリスクや⽣活習慣病のリスク
を⾼める量に関する知識の普及啓発活動を推進する。
○ ⼀般医療機関における減酒指導の普及促進への取組が求められる。
○ 特に、基本計画(第2期)に記載されている個⼈の特性に応じた「飲酒ガイドライン」を作成し、
またアルコール飲料容器へのアルコール量の表⽰を推進する。
5.(4)飲酒

第3章 Ⅱ

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