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最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (144 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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ロフェッショナルケア等の対策が引き続き重要である。
④ 乳幼児・学齢期のう蝕のない者の増加
○ 乳幼児及び学齢期のう蝕対策について、う蝕有病率は減少傾向にあるが、う蝕罹患率別にみた
都道府県の順位に経年的な⼤きな変化がないことや都道府県内の市町村間で地域格差が⾒ら
れることが指摘されている。6)また、社会経済的因⼦によりう蝕の罹患状況に格差が⽣じること等が
報告されており

7)

、地域格差とあわせて更なる原因分析や⻭科保健の担当者だけではなくその他

関係者(関係部局)との連携も含め、対策が求められる。
○ 12 歳児のう蝕のない者の割合は、都道府県によって差があり、学校保健統計によると、う蝕有病
率は他の疾患と⽐較して未だに⾼い

8)

ことから、集団全体のリスクを低減させるう蝕予防対策は引

き続き重要である。
○ 乳幼児・学童期のう蝕有病率の地域格差については、都道府県間の差は縮⼩している⼀⽅で、
市町村間の差や社会経済因⼦による罹患状況の格差が指摘されている。このため、都道府県等
は、各種統計調査等も活⽤しながら、地域の現状把握・課題抽出を⾏い、地域の状況を踏まえた
⻭科保健医療施策・取組を⾏うことが求められる。また、都道府県等がデータに基づく⻭科保健医
療の取組ができるよう、必要なデータの閲覧やデータを活⽤するための研修等の実施が求められる。
⑤ 過去1年間に⻭科検診を受診した者の割合の増加
○ ⻭科疾患の早期発⾒・重症化予防の観点から、⻭科健診(検診)は重要である。⼀⽅で、⻭
科健診(検診)の受診率は地域により異なることや、特に若年者層においては受診率が低いこと
等が指摘されている。このため、引き続き、⻭科健診(検診)の機会の充実や、⻭科健診(検
診)の受診率向上等のための取組が求められる。

5 新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた今後の課題
○ 今回の評価は、新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤前の実態を元にしており、感染拡⼤後の
データは得られていないものが多い。新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤に伴い、⾃治体が実施
する⻭科健診(検診)事業が、延期⼜は感染拡⼤防⽌対策として集団から個別検診へ切り替
える等、内容に変更があったことが報告

9)

されており、この影響を測るためには、断⽚的なデータだけ

ではなく中⻑期的なデータ等、様々なデータの分析を⾏うことが重要である。

<参考⽂献・URL>
1) Miura H, Yamasaki K, Morizaki N, Moriya S, Sumi Y. Factors influencing oral
health-related quality of life (OHRQoL) among the frail elderly residing in the
community with their family. Arch Gerontol Geriatr. 2010;51(3):e62-5.
Epub 20091230. doi: 10.1016/j.archger.2009.12.003. PubMed PMID:
20044152.
2) Shimazaki Y, Soh I, Saito T, Yamashita Y, Koga T, Miyazaki H, et al.
5.(6)⻭・⼝腔の健康

第3章 Ⅱ

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