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最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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図表Ⅱ-5-(1)-29︓新型コロナウイルス感染症の影響による国⺠の⾷⾏動等の変化とその
要因研究 49)
令和2年度厚⽣労働⾏政推進調査事業費補助⾦(厚⽣労働科学特別研究事業)

新型コロナウイルス感染症の影響による国⺠の⾷⾏動等の変化とその要因研究
研究代表者︓お茶の⽔⼥⼦⼤学 基幹研究院⾃然科学系 教授 ⾚松利恵

【⽬的】
・「新しい⽇常」における適切な栄養・⾷⽣活の推進に向けた基礎資料を得ることを
⽬的に、新型コロナウイルス感染症感染拡⼤による⽇本⼈の⾷意識・⾷⾏動、⾝体
状況、⽣活習慣の変化の検討等を⾏った。

【⽅法】
・ 2020年11⽉に、インターネット調査会社に登録されている全国の20〜64歳の
男⼥6,000名を⽬標にインターネット調査を実施。

【主な結果】
⃝ 感染拡⼤前(2019年11⽉)と⽐べて、「現在の⾷⽣活がより健康的になった」と回答した者の割合は20.3%、「現在の⾷⽣活がより不健康になった」と回答した者の
割合は8.2%、「変化なし」と回答した者の割合は71.6%であった。
⃝ 感染拡⼤前後の⾷事内容の変化について、「現在の⾷⽣活がより不健康になった」と回答した者で、「現在の⾷⽣活がより健康的になった」と回答した者に⽐べて、野菜
の摂取量、果物、⾁類、⿂類、納⾖、⽜乳、乳製品の摂取頻度が「減少した」と回答した者の割合が、また、パン、麺類、インスタント⾷品等の摂取頻度が「増加した」と
回答した者の割合が有意に多かった。
感染拡⼤前(2019年11⽉)と⽐べ、緊急事態宣
⾔発令中(4〜5⽉)の⾷⽣活の変化について、
・「現在の⾷⽣活がより健康的になった」
・「現在の⾷⽣活がより不健康になった」
・「変化なし」
の3つから選択。

0

「現在の⾷⽣活がより不健康になった」と回答した者

1.7

60

80

100

64.9

11.4

69.9
96.1

2.2

⾁類の摂取頻度
「現在の⾷⽣活がより健康になった」と回答した者

71.6%
(n=4,294)

(%)
(n=6,000)
80
100

60

40

31.5
18.7

「変化なし」と回答した者

40

20

「現在の⾷⽣活がより健康になった」と回答した者 3.5

20.3%
(n=1,215)
8.2%
(n=491)

20



野菜の摂取量

「現在の⾷⽣活がより健康的に

8.4

「現在の⾷⽣活がより不健康になった」と回答した者

なった」と回答した者

18.7

15.9

72.9

19.6

64.6

「変化なし」と回答した者

95.6

1.3

「現在の⾷⽣活がより不健康に

3.1

乳製品の摂取頻度

なった」と回答した者

「現在の⾷⽣活がより健康的になった」と回答した者 6.3

31.9

「変化なし」と回答した者

「現在の⾷⽣活がより不健康になった」と回答した者

17.1

「変化なし」と回答した者

n=6,000(男性︓3,044名, ⼥性︓2,956名)

インスタント⾷品の摂取頻度

1.9

「現在の⾷⽣活がより健康的になった」と回答した者
本概要は、論⽂※及び厚労科研報告書から厚⽣労働省健康局健康課栄養指導室で作成。

「現在の⾷⽣活がより不健康になった」と回答した者

※Shimpo, M.; et al. Factors Associated with Dietary Change since the Outbreak of

COVID-19 in Japan. Nutrients 2021, 13, 2039. https://doi.org/10.3390/nu13062039

「変化なし」と回答した者

13.2

61.9
69.7

5.5

23.0
10.0
4.8 9.0

92.6

21.1

56.0

43.4

46.6
86.2

■減少した ■増加した ■変化なし

○ 栄養格差の縮⼩に向けては、都道府県等の健康増進部局だけではなく、福祉部局等他の部局
との連携による取組が必要になることから、「新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤に伴う⽣活の変
化を踏まえた栄養・⾷⽣活⽀援の推進について(依頼)」(令和3(2021)年9⽉8⽇事
務連絡)を発出し、部局間の連携を図り、⺠間団体等の協⼒も得ながら、地域の実情に応じた
栄養・⾷⽣活⽀援が推進されるよう依頼した。
○ 令和2(2020)年度「⾷育に関する意識調査」によると、新型コロナウイルス感染症の感染拡
⼤で、「⾃宅で⾷事を⾷べる回数」が「増えた」と回答した⼈の割合が⾼い等、特に若い世代の⾷
⽣活が変化したと報告された。
○ 新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤に対応するため栄養・⾷関係の団体から様々な情報発信
が⾏われた。公益社団法⼈⽇本栄養⼠会では、例えば⼀般の⽅向けには栄養バランスのとれた⾷
事をとることの⼤切さや感染症の予防に役⽴つ⾷事としての「予防めし」の提案等、⾷事の⾯から
感染症を予防することの重要性を広く呼びかける取組を、専⾨家向けには国際連合⾷糧農業機
関(FAO︓Food and Agriculture Organization of the United Nations)が⽰した
「健康な⾷⽣活を維持する⽅法」についての⽇本語訳と補⾜情報を加えてウェブサイト上で紹介し
た。特定⾮営利活動法⼈⽇本栄養改善学会では、「新しい⽣活様式」への提案として、栄養学
のエビデンスに基づいた情報“家で⾷事をつくると、こんないいことあるよ︕”を発信し、⾷事を作る経
験は⼦どもの⾷意識と⾃尊感情を⾼めることや、⼦どもの頃から調理をしていると⼤⼈になってより健
5.(1)栄養・⾷⽣活

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第3章 Ⅱ