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最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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︓主な先進国として、経済協⼒開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)加盟国のみ
表⽰

② 適切な量と質の⾷事をとる者の増加
【指標設定の背景】
適切な量と質の⾷事は、⽣活習慣病予防の基本の⼀つである。⾷事全体の栄養バランスの指標
として、主⾷・主菜・副菜を組み合わせた⾷事をとりあげた。個別の指標として、⽣活習慣病との関連
についての科学的根拠が多い⾷塩摂取量、野菜・果物摂取量をとりあげた。
ア 主⾷・主菜・副菜を組み合わせた⾷事が1⽇2回以上の⽇がほぼ毎⽇の者の割合の増加
主⾷・主菜・副菜を組み合わせた⾷事は⽇本の⾷事パターンであり、良好な栄養素摂取量、栄養
状態につながることが報告されている

5)- 7)

。1⽇2⾷、主⾷・主菜・副菜がそろっている場合、それ

以下と⽐べて、栄養素摂取量(たんぱく質、脂肪エネルギー⽐、ミネラル、ビタミン)が適正となること
が報告されている 5)。また、⾷⽣活指針 8)、⾷事バランスガイドでも主⾷・主菜・副菜等の料理で1
⽇の適量が⽰されており、個々の栄養素の⽬標を設定するよりも包括的で、国⺠にとっても実践しや
すい⽬標である。
イ ⾷塩摂取量の減少
減塩が⾎圧を低下させ、結果的に循環器疾患を減少させることについては、⽴証されている
た消費者の啓発や⾷品中の⾷塩量の規制が、⾼⾎圧対策において費⽤対効果が⾼いこと

9)

10)

。ま

、さら

に、⾷塩・⾼塩分⾷品摂取が胃がんのリスクを上げることも⽰されている 11)。
ウ 野菜と果物の摂取量の増加
野菜・果物の摂取量の増加は、体重コントロールに重要な役割があること 12)、循環器疾患、2型
糖尿病の⼀次予防に効果があること
報告されている
され

15)

14)

13)

が報告され、⽇本でも、果物摂取と循環器疾患との関連が

。また、野菜・果物は、消化器系のがん、果物は肺がんに予防的に働くことが報告

、⽇本でも、⾷道がん、胃がんとの関連が⽰され、不⾜しないことが推奨されている 11)。

【今回の評価】
ア 主⾷・主菜・副菜を組み合わせた⾷事が1⽇2回以上の⽇がほぼ毎⽇の者の割合の増加
主⾷・主菜・副菜を組み合わせた⾷事が1⽇2回以上の⽇がほぼ毎⽇の者の割合は、ベースライ
ンの平成 23(2011)年と⽐較して減少傾向であり(相対的変化-17.6%)、悪化した。
性・年代別にみると、年代による差が⾒られ、男⼥ともに 20 歳代、30 歳代、40 歳代で、主⾷・
主菜・副菜を組み合わせた⾷事をする⼈の割合が低い。しかし、推移をみると 50 歳代以上でもこの
割合が低下しており(⼥性の 70 歳代を除く)、このままでは全体として低下傾向が続くことが予想さ
れる。

5.(1)栄養・⾷⽣活

第3章 Ⅱ

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