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入ー1 (57 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00283.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第13回 9/25)《厚生労働省》
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る現状などに関する意見があった。
○ 医療資源の少ない地域に関するヒアリング調査では、地域の外来診療を、へき
地医療拠点病院ではない近隣病院からの医師派遣に頼っている現状に関する意
見があった。
○ 全二次医療圏の人口平均値は約 28.2 万人であり、中央値は約 22.3 万人であっ
た。二次医療圏の人口密度にはばらつきがあり、全二次医療圏の平均値以下で
ある二次医療圏は 268 医療圏であり、全国の人口密度以下である二次医療圏は
194 医療圏であった。
○ へき地医療拠点病院における主要3事業(巡回診療、医師派遣、代診医派遣)
の実施状況について、総合入院体制加算や急性期充実体制加算の届出の有無と、
実施状況に大きな違いは見られなかったが、代診医派遣については、届出のな
い医療機関と比較して、届出のある医療機関の方が多く実施していた。このよ
うな拠点的な病院では、自院における救急搬送受入や手術等の診療に加えて、
当該事業等を通じて、地域医療提供体制の確保において重要な役割を担ってい
る病院もあると考えられる。
○ 情報通信機器を用いた診療の届出を行っているへき地医療拠点病院は 83 施設、
へき地診療所は 134 施設。へき地拠点病院において、オンライン診療による巡
回診療を実施した医療機関は7施設であり、実施した巡回診療のうちほとんど
をオンライン診療で実施している医療機関もみられた。
○ 情報通信機器を用いた診療により算定可能な医学管理料の算定回数は、令和6
年度改定前から算定可能な医学管理料の多くで増加傾向である。
○ 地域医療支援病院については、地域の医療従事者の資質の向上を図るための研
修を行うこととされていたが、令和5年医療法改正において、地域におけるか
かりつけ医機能の確保のための研修も含めて研修を行うこととされた。
(分科会での評価・分析に関する意見)
○ 巡回診療、医師派遣、代診医派遣は、へき地医療拠点病院やへき地医療拠点病
院以外の医療機関においても実施されているとのヒアリング調査を踏まえ、こ
のような派遣元の医療機関が果たしている機能に着目した評価の在り方につい
て検討することは、地域医療の継続的な確保に資するのではないかとの意見が
あった。
○ 人口の少ない二次医療圏では、総合入院体制加算や急性期充実体制加算の件数
要件の達成が困難な場合があるため、地域の実情を踏まえた基準緩和や代替的
な評価の検討が必要ではないかとの意見があった。
○ 人口・医療資源の少ない地域におけるオンライン診療は、外来医療について代
替手段が乏しく、医療アクセスが困難である地域への補完という特性を有して
おり、都市部における利便性向上を目的としたオンライン診療とは性質が異な
るとの意見があった。
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