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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00283.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第13回 9/25)《厚生労働省》 |
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薬剤師の人件費を賄う場合、病棟薬剤業務実施加算により 150 床程度の算定で
得られる診療報酬でようやく1人分となり、小規模病院では当該診療報酬によ
って薬剤師の人件費が確保できない現状があるとの意見があった。
○ 薬剤業務向上加算の算定医療機関数は増加傾向であり、出向した薬剤師の成長
や受け入れ先の地域医療機関における薬剤業務の質の向上につながっていると
の意見があった。
11-5.病棟における看護業務とタスクシェア(別添資料③ P235~P246)
○ 急性期~慢性期 43 病棟の看護師を対象とした「病棟の看護業務タイムスタデ
ィ調査(※)」(病棟ごとに全勤務帯を網羅できるよう調査)の結果では、「診
察・治療」「患者のケア」に従事している時間が長く、全体の半分程度を占め
ていた。「看護記録」や「情報共有」の時間がそれに続いた。
※出典:令和6年度厚生労働科学研究補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「効率的
な看護業務推進の評価に係る実態把握のための研究」分担研究者 菊池令子・小澤知子
(研究代表者 坂本すが)
○
病棟業務への多職種の関与として、「診察・治療」のうち栄養状態、摂食・嚥
下状態、ADL、口腔の状態等に関するスクリーニング・評価や、各種計画の作
成は、管理栄養士や療法士がそれぞれ主として実施している病棟が多かった。
薬剤の準備・投与に関する業務は薬剤師が関与している病棟が多かった。検査
の準備や実施は、臨床検査技師が関与している病棟が約3割あった。病棟にお
けるリハビリテーションや自立援助、嚥下訓練に関する業務は療法士、食事に
関する業務は管理栄養士が関与している病棟が多かった。
○ 「患者のケア」に係る業務の多くは、看護師が主として実施していた。食事の
配膳や排泄介助、見守り・付き添い、食事介助、体位交換は、看護補助者が主
として実施していると回答した病棟が1割~2割程度みられた。離床の取組や
患者宅への訪問は、理学療法士や作業療法士が関与している又は主として実施
している病棟が多かった。
○ 調査で分担していることが明らかになった各業務においては、専門職が関わる
ことにより、業務の安全性向上や効率化、対応の迅速化といったメリットがあ
ると考えられた。
(分科会での評価・分析に関する意見)
○ 今後、病棟では多様な職種の関わりが増えてくることで、各専門職種がそれぞ
れの視点を活かした支援業務を行っていくことが必要となる。効果的なケアを
行うためには、多様な職種が関わるタイミングや内容、病棟全体の患者の状況
等に応じた様々な業務分担の在り方を検討し、有機的な多職種の連携が不可欠
であり、看護管理者によるマネジメントも重要ではないかとの意見があった。
○
特に療法士が病棟で担う役割には期待しており、どのような業務・ケアを担当
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得られる診療報酬でようやく1人分となり、小規模病院では当該診療報酬によ
って薬剤師の人件費が確保できない現状があるとの意見があった。
○ 薬剤業務向上加算の算定医療機関数は増加傾向であり、出向した薬剤師の成長
や受け入れ先の地域医療機関における薬剤業務の質の向上につながっていると
の意見があった。
11-5.病棟における看護業務とタスクシェア(別添資料③ P235~P246)
○ 急性期~慢性期 43 病棟の看護師を対象とした「病棟の看護業務タイムスタデ
ィ調査(※)」(病棟ごとに全勤務帯を網羅できるよう調査)の結果では、「診
察・治療」「患者のケア」に従事している時間が長く、全体の半分程度を占め
ていた。「看護記録」や「情報共有」の時間がそれに続いた。
※出典:令和6年度厚生労働科学研究補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「効率的
な看護業務推進の評価に係る実態把握のための研究」分担研究者 菊池令子・小澤知子
(研究代表者 坂本すが)
○
病棟業務への多職種の関与として、「診察・治療」のうち栄養状態、摂食・嚥
下状態、ADL、口腔の状態等に関するスクリーニング・評価や、各種計画の作
成は、管理栄養士や療法士がそれぞれ主として実施している病棟が多かった。
薬剤の準備・投与に関する業務は薬剤師が関与している病棟が多かった。検査
の準備や実施は、臨床検査技師が関与している病棟が約3割あった。病棟にお
けるリハビリテーションや自立援助、嚥下訓練に関する業務は療法士、食事に
関する業務は管理栄養士が関与している病棟が多かった。
○ 「患者のケア」に係る業務の多くは、看護師が主として実施していた。食事の
配膳や排泄介助、見守り・付き添い、食事介助、体位交換は、看護補助者が主
として実施していると回答した病棟が1割~2割程度みられた。離床の取組や
患者宅への訪問は、理学療法士や作業療法士が関与している又は主として実施
している病棟が多かった。
○ 調査で分担していることが明らかになった各業務においては、専門職が関わる
ことにより、業務の安全性向上や効率化、対応の迅速化といったメリットがあ
ると考えられた。
(分科会での評価・分析に関する意見)
○ 今後、病棟では多様な職種の関わりが増えてくることで、各専門職種がそれぞ
れの視点を活かした支援業務を行っていくことが必要となる。効果的なケアを
行うためには、多様な職種が関わるタイミングや内容、病棟全体の患者の状況
等に応じた様々な業務分担の在り方を検討し、有機的な多職種の連携が不可欠
であり、看護管理者によるマネジメントも重要ではないかとの意見があった。
○
特に療法士が病棟で担う役割には期待しており、どのような業務・ケアを担当
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