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提案書17(3200頁~3401頁) (59 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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ガイドライン等での位置づけ

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

令和元年 社会医療診療行為別統計によれば、「歯科治療時医療管理料」の6月審査分件数は165718件、算定回数は376005回である。一方、厚
労省2017年の統計に依れば歯科受診者に占める高齢者の割合は40%を超えている。この50%が糖代謝異常を抱えているとも考えられるが、本管
理料の対象は歯科治療時医療管理料算定者に限定した。過去の算定対象疾患は循環器系疾患が大多数を占めており糖尿病関連は10%と推計し見
直し前の症例数とした。見直し語の歯科治療時医療管理料算定のうち糖尿病患者および糖尿病が疑われる患者の割合は潜在患者を含めるため
15%と推計した。従って6月審査の件数165718件より件数は24857件、回数は、376005回より56400回と推計した。結果、本提案による影響額は
1200×56400×12=812160000となる。

見直し前の症例数(人)

376005人(社会医療診療行為別統計による「歯科治療時医療管理料」の6月審査分件数、376005件より)

見直し後の症例数(人)

80000人(歯科治療時医療管理料算定件数の70%を高齢者と考え、更にそのうち糖尿病患者および糖尿病が疑われる患者の割合を30%とした。
従って6月審査の件数 376005件から、376005×0.7×0.3=78961より件数は約80000人)

見直し前の回数(回)

376005回(社会医療診療行為別統計による「歯科治療時医療管理料」の6月審査分件数、376005件より)

見直し後の回数(回)

80000回(歯科治療時医療管理料算定件数の70%を高齢者と考え、更にそのうち糖尿病患者および糖尿病が疑われる患者の割合を30%とした。
従って6月審査の件数 376005件から、376005×0.7×0.3=78961より件数は約80000回)

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

日本歯周病学会「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」「歯周病と全身の健康」歯
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 周病と糖尿病の相互関係が示され、現在、歯周炎のグレード分類を行う際の指標の一つと
る。)
してHbA1cの検査値が用いられている。またガイドラインの中でもSPTを行う際のHbA1cの
値の管理が推奨されている。

歯科疾患管理料の加算として既存の項目を更に質の高い管理を行い歯周病、糖尿病双方の改善を目指したものであり、歯周病治療のある程度の
経験と糖尿病に係る知識が必要である。また、HbA1cの簡易検査を行える環境が必要である。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 現行「歯科治療時医療管理料」の基準に加えてHbA1cの簡易検査機器の常備
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 歯科医師
性や経験年数等)

3年以上の歯周治療の経験(研修への参加)、歯科衛生士(常勤・非常勤にかかわらず1名)

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 日本歯周病学会「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」「歯周病と全身の健康」
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

指導管理の項目であることから安全性に問題はない。検査項目についても医科にて実績を積み上げており問題はない。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

倫理性、社会的妥当性ともに問題はない。

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

45点
120点(加算)
血糖値測定の簡易検査機器の初期費用、ランニングコストと現行の指導管理の対価を勘案した。

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

該当なし

区分をリストから選択

番号
技術名

該当なし
該当なし

具体的な内容

該当なし
増(+)

プラスマイナス
⑩予想影響額

予想影響額(円)

年間11億5千2百万円と推計

その根拠

点数と回数から1200×80000×12=1,152,000,000

備考

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

グリコヘモグロビン分析装置 A1c i Gear Quick S

⑫その他

該当なし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

なし

メディダスHbA1c S

グリコヘモグロビンA1cキット

1)名称

Effect of glycemic control on periodontitis in type 2 diabetic patients with periodontal disease

2)著者

Sayaka Katagiri1, Hiroshi Nitta2, Toshiyuki Nagasawa1, Yuichi Izumi1, Masao Kanazawa3, Akira Matsuo4, Hiroshige Chiba4,Michiaki
Fukui5, Naoto Nakamura5, Fumishige Oseko6, Narisato Kanamura6, Koji Inagaki7, Toshihide Noguchi7,Keiko Naruse8, Tatsuaki
Matsubara8

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Journal of Diabetes Investigation Volume 4 Issue 3 May 2013 :320-325

4)概要

本研究では2型糖尿患者に対して行った血糖コントロールによって歯周炎に及ぼす影響について報告されている。35名の患者において血糖コン
トロールを行い2か月後、6か月後のBOP.PPD,CPIを測定したところベースラインと比較してBOPの改善を認めた

1)名称

Effect of periodontal treatment
in patients with periodontitis and diabetes: systematic review and meta-analysis

2)著者

Mauricio BAEZA1,2
GAMONAL1,3

⑭参考文献1

⑭参考文献2

3)雑誌名、年、月、号、ページ

4)概要

Alicia MORALES1,3

Carlos CISTERNA¹

Franco CAVALLA¹

Gisela JARA3

Yuri ISAMITT⁴ Paulina

PINO3Jorge

J Appl Oral Sci.2020;28:1-13
PubMedによるMEDLINEデータベースとCochrane Central Register of Controlled Trialsを用いてランダム化臨床試験(RCT)のみを対象として
文献を抽出し、歯周病治療が、2型糖尿病患者の代謝制御マーカー(HbA1C)および全身性炎症マーカー(CRP)に与える影響を評価した。 SRP
は、2型糖尿病患者の代謝のコントロールと全身性炎症の減少に影響を与えるとの結論であった。

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