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提案書17(3200頁~3401頁) (168 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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変化等

見直し後の回数(回)

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

331,800
がん患者指導管理料イは、既にがん診療の経験を有する医師及びがん患者の看護に従事した経験を有する専任の看護師が、適宜必要に応じてその
他の職種と共同して実施している説明・相談であり、その専門性は担保されていると考えられる。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 現行の要件から変更なし
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 現行の要件から変更なし
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン,厚生労働省,改訂平成30年3月
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

リスクは考えにくい

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題点は考えにくい

⑧点数等見直し
の場合
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

見直し前
見直し後
その根拠

該当なし
該当なし
該当なし

区分

区分をリストから選択

番号
技術名
具体的な内容
増(+)

プラスマイナス
予想影響額(円)

1,106,000,000

その根拠

上記の予想影響額は、算定回数増加分のみの影響額である。

備考

算定回数増加による影響額が発生するが、がん患者指導管理料イによる医師・看護師が共同し、療養の場の選択や積極的治療から緩和を主とする
治療への移行の意思決定を支援することにより、在宅療養が促進され、入院期間の短縮につながることが期待できる(在院日数短縮による医療費
削減)。さらに、終末期における延命・蘇生治療の方針に対する患者の希望を明確にすることで、患者の望まない延命・蘇生治療を行わないこと
による医療費抑制も期待できる(救急要請の減少による医療費削減)。

⑩予想影響額

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

なし

⑫その他

なし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

なし

1)名称

Effect of an Oncology Nurse-Led Primary Palliative Care Intervention on Patients With Advanced Cancer: The CONNECT Cluster
Randomized Clinical Trial.

2)著者

Schenker Y, Althouse AD, Rosenzweig M, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

JAMA Intern Med. 2021;181(11):1451-1460.

4)概要

看護師がCONNECT介入を毎月、3か月間にわたった実施(計3回)。3ヵ月以内に介入が完了した群のCONNECT介入の平均実施数は2.2回だった。(=
複数回の介入)
・QOLスコア、不安、抑うつなどでは群間差は見られなかったが、強度調整分析にて、より大きな推定治療効果を示した(総ESASスコア:調整平
均差: -4.81 [95%CI, -8.29 to -1.33])

1)名称

Definition and Recommended Cultural Considerations for Advance Care Planning in Japan: A Systematic Review

2)著者

Chikada A, Takenouchi S, Nin K, Mori M.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Asia Pac J Oncol Nurs. 2021;8(6):628-638. Published 2021 Sep 15.

4)概要

日本におけるアドバンス・ケア・プランニングの定義と推奨される文化的考察を目的としたシステマティックレビュー。ACPは成人患者が将来、
自分自身で決定できなくなる時に備えて、自分の価値観や趣向に基づきた将来の医療について、家族や近親者、医療者と繰り返し話し合うプロセ
スであると定義している。

1)名称

The impact of advance care planning on end of life care in elderly patients: randomised controlled trial.

2)著者

Detering KM, Hancock AD, Reade MC, Silvester W.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

BMJ. 2010;340:c1345. Published 2010 Mar 23.

4)概要

高齢患者の終末期ケアに対するアドバンスケアプランニングの影響を調査したメルボルンの大学病院の単一施設研究。看護師(または関連する医
療者)から1回約60分間のACP介入を1~3回実施。終末期の意向の共有とケア提供は有意に高い割合(86% vs. 30%, P <0.001)不安(HADS-A>8)
は有意に低い割合(0% vs. 19%, p=0.02)抑うつ(HADSーD>8)は有意に低い割合(0% vs. 30%, p=0.03)家族の満足度、家族から見た患者の満
足度は有意に高い結果であった。

1)名称

再発・転移乳がんと診断され治療を受けている患者への看護実践の様相―がん看護の専門看護師および認定看護師の視点から―

2)著者

鈴木

3)雑誌名、年、月、号、ページ

大阪医科大学看護研究雑誌

4)概要

再発・転移乳がんと診断され治療を受けている患者の看護実践の様相を明らかにすることを目的とした、CNSとCNの15名を対象としたフォーカ
ス・グループ・インタビュー。CNSとCNは,診断・告知の時期,がん薬物療法中,治療効果の減弱・症状悪化の時期において,患者に起こりうる
状況を常に予測した上でトータルペインの視点からアセスメントしていた。そして,患者の否定的感情を包容したり,意向や希望を尊重した関わ
りを実践していた。患者の長期にわたる療養にCN,CNSが看護実践していることを示した研究である。

1)名称

日本における「寄り添う看護」の実践内容に関する文献検討

2)著者

岡 美登里

3)雑誌名、年、月、号、ページ

滋賀医大誌 33(2), 1-8, 2020

4)概要

日本における「寄り添う看護」の実践内容について、2009~2019 年の原著論文27論文を検討した研究。そのうち、終末期、緩和ケアに関する論
文10件、がん患者に関する論文は8件であった。「寄り添う看護」の実践内容として「対象者の悲観的な心情を察知」「対象者を慮る行動」「対
象者の意思決定を支援」の3つのカテゴリーが挙げられた。日本の文化的な特徴を示した研究である。

⑭参考文献1

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

久美,山内

栄子,林

直子,府川

晃子

第11巻(2021年3月)

⑭参考文献5

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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