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提案書17(3200頁~3401頁) (45 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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変化

年間実施回数の
変化等

見直し後の症例数(人)

約20300人

見直し前の回数(回)

約7800回

見直し後の回数(回)

約20300回

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

軟質材料による間接法リラインはガイドライン(参考文献2、3)および卒前教育の教科書(参考文献4)に基本的な術式が掲載されている医療技
術である。既に総義歯およびび口蓋補綴、顎補綴で保健収載されている本医療技術は、基本的にはすべての診療機関で達成可能である。難易度
は、2019年タイムスタディ(参考文献5)より技術度区分D(経験年数10年)とした。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

歯科を標榜した保険医療機関内に歯科技工士が配置されていること。なお、歯科技工士を配置していない場合は、歯科技工所との連携が図られて
いること。

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

主たる実施医師は、歯科補綴治療に係る専門の知識および10年以上の経験を有する歯科医師が 1 名以上配置されていることが望ましい。

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

リラインとリベースのガイドライン2007(参考文献3)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

使用材料はすでに多くの臨床現場で使用され、歯科材料として認可を受けているものであり、安全性に問題はなく、副作用やリスクも予測されな
い。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

現在、総義歯や口蓋補綴、顎補綴に実施されている材料および技術であり、倫理性に問題はない。局部義歯においても硬質材料を用いた同様の技
術は既に実施されている。硬質材料では対応できなかった咀嚼時の疼痛を回避できる可能性が上昇し、頻回の義歯調整や新義歯製作を減少できる
ことが期待され、社会的妥当性が非常に高い。

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

該当なし
該当なし
該当なし

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

当該医療技術の導入より代替される既収載技術

その他(右欄に記載。)

具体的な内容

本適応拡大により、有床義歯修理ならび有床義歯内面適合法(硬質材料)の算定回数の減少は見込めるが、特に削除は行わない。
増(+)

プラスマイナス

⑩予想影響額

予想影響額(円)

約89,437,500円

その根拠

④普及性の変化に記載の通り、実施件数は年間約12500回増加すると考えられる。半数が11歯まで、半数が12~14歯の義歯と仮定すると、(5620+
8690)×6250=約89,437,500円増加すると推察される。但し、硬質材料による有床義歯内面適合法、義歯調整、修理や義歯新製回数が減少すること
も予想されるため、実際の影響額は予想影響額より減少すると考えられる。

備考

令和3年社会医療診療行為別統計

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

特になし

⑭参考文献1

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

⑭参考文献5

特に無し

番号
技術名

1)名称

歯の欠損への対応

2)著者

森戸光彦、山根源之、櫻井薫、羽村章、下山和弘、柿木保明

1-義歯補綴の考え方

3)雑誌名、年、月、号、ページ

老年歯科医学

4)概要

高齢者では顎堤吸収が大きい難症例になりやすい。近年では高齢者の残存歯数は増えているものの義歯の需要は減っておらず、歯周病を有する部
分床義歯患者や難症例の義歯患者が増加している。

1)名称

軟質裏装材による下顎総義歯の裏装の指針

2)著者

公益社団法人日本補綴歯科学会 医療問題検討委員会

3)雑誌名、年、月、号、ページ

https://hotetsu.com/files/files_206.pdf

4)概要

超高齢社会の現在、高度顎堤吸収や顎堤形態の平坦、凹型化、菲薄な粘膜などを有し、硬質材料の義歯床では咀嚼時の
疼痛を回避できない難症例が増加している。この処置には、軟質材料で一定の厚みを確保した義歯の裏装(リライン)の適用が必要である。

1)名称

リラインとリベースのガイドライン2007

2)著者

社団法人日本補綴歯科学会

3)雑誌名、年、月、号、ページ

https://hotetsu.com/s/doc/reline_rebase_guideline.pdf

4)概要

中程度以上の不適合義歯に対しては間接法リラインが推奨される。間接法のなかで、フラスク埋没による方法が確実であり、推奨される。また、
ジグによる方法も印象採得時の咬合高径を維持した状態のリラインが可能であり、処置時間を短縮できる。

1)名称

装着後の維持・管理 Bリライン

2)著者

大久保力廣、岡崎定司、馬場一美、山下秀一郎、横山敦郎

3)雑誌名、年、月、号、ページ

パーシャルデンチャーテクニック

4)概要

間接法によるリラインは口腔外で行うため、義歯を預かる必要がある。間接法によるリラインでは、修理した義歯床は滑沢で、機械的性質も優れ
ている。

1)名称

歯科診療行為のタイムスタディー調査2019年度版(中間調査)

2)著者

日本歯科医学会

3)雑誌名、年、月、号、ページ

https://jads.jp/time_study/pdf/time_study_y2019.pdf

4)概要

軟質材料による間接法床適合法の平均時間は123.8分、技術度区分D-2、経験年数指数5.065、単位時間人件費は555円/分であった。

第2版、2022、P407-408

第6版、2021、P143- 145

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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