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提案書17(3200頁~3401頁) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

これまでチタンは加工性に劣るため鋳造製作が困難な金属とされてきたが、新たにスピンキャスト法などの画期的な鋳造法
やプログラムコントローラーによる全自動鋳造機が開発され、鋳造安定性が格段に向上したことに加え、CAD/CAM加工が可
能となったことから、一般技工所でも取り扱いができるようになった。また、印象採得から義歯装着までの補綴術式に特別
な臨床操作は必要なく、従来の義歯と同様に行えるため技術的問題はない。難易度においても既収載の鋳造鉤の診療技術で
応用可能である。
歯科を標榜した保険医療機関内に歯科技工士が配置されていること。歯科技工士を配置していない場合は、歯科技工所との
連携が図られていること。
歯科補綴治療に係る専門の知識および10年以上の経験を有する歯科医師が 1 名以上配置されていることが望ましい。

歯の欠損の補綴歯科診療ガイドライン 2008(Minds収載ガイドライン)

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

チタンは表面に生成される酸化物皮膜により、耐食性を向上させることができる極めて安定な金属であり、口腔内環境下に
おいても腐食やイオンの溶出が生じ難く、他のどの金属よりもアレルギー発症のリスクが低いとされる。特に純チタンの使
用が推奨される。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

チタンの生体親和性の良好さは社会的に広く認知されており、治療前にインフォームドコンセントを十分に行うことで倫理
的問題はない。また、現在保険診療で用いられている金銀パラジウム合金の価格は非常に不安定であり、診療報酬において
も頻繁に補正が行われ、今後も安定供給を求めることは困難と推測される。一方、チタンは地球上に広範に存在しており、
パラジウムのように供給が不安定になることは考えられないことから、社会的妥当性も高いものと考える。

妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

⑩希望する診療
報酬上の取扱い

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

その根拠


1900
鋳造バーに適用する金属のグラム換算の費用はチタン(50円/g)、金銀パラジウム合金(2000円/g)であり、鋳造バー1装
置8gとした場合の材料代の概算は、チタン400円、金銀パラジウム合金16000円となる。同様に埋没材の概算はチタン3680円
/200g、金銀パラジウム合金240円/200gとなる。以上より、材料代の合計はチタン4080円、金銀パラジウム合金16240円とな
る。したがって、チタン鋳造バーの点数は、金銀パラジウム合金の材料価格基準の1/4を鋳造バー点数に加算して算出する
のが妥当と考える。一方、チタンは金銀パラジウム合金と比較して形態修正、研磨加工が困難であり、技工料金も高額であ
る。チタンのバー製作に関する歯科技工士のタイムスタディーがないため、明確な算定はできないが、大手歯科技工所のチ
タンバーの技工料の比較やチタン鋳造物の表面研磨に関する研究結果から所定点数に3倍の技工費用を加算することが妥当
と考える。
上記根拠より、下記の点数
が妥当と考えられる。
チタンバー 1469点×1/4+458×3.0=1748点

区分

特になし

番号
技術名

特になし
特になし

具体的な内容

特になし

プラスマイナス
予想影響額(円)

減(-)
430,000,000
令和3年度社会医療行為別調査(6月)の結果より、算出した既収載鋳造鉤の実施回数の内、金銀パラジウム合金の1/3がチ
タンバーに変更されることを想定して下記を算出した。
既収載の金銀パラジウム合金鋳造バーの点数の合計:516,775,152点/年(材料)
既収載の金銀パラジウム合金鋳造バーの実施回数の合計:268,176回/年

予想影響額

その根拠

チタンバーの実施回数の合計:268,176回/年×1/3 = 89,392回/年
チタンバーの点数の合計: 89,392回/年×1442点(材料) = 128,903,264点(材料)/年
上記より1年間での減分を算出
(516,775,152点/年(材料)×1/3-128,903,264点(材料)/年)×10円
=433,551,200円
約4億3千万円の減分

備考

特になし

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機 主なものを以下に記載する。埋没材(T-インベスト、チタン鋳造用リン酸塩系埋没材、株式会社GC)、歯科用金属(T-アロ
器又は体外診断薬
イ S/M/H、歯科鋳造用チタン合金、株式会社GC)、真空加圧式鋳造機(オートキャストHC-III、鋳造機、株式会社GC)、焼
(主なものを記載する)
却炉(KDF-009H、リングファーネス、株式会社デンケン)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

2)調べたが収載を確認できない
特になし

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他

⑯参考文献2

⑯参考文献3

⑯参考文献4

⑯参考文献5

b. 届出されたが承認されなかった
金銀パラジウム合金あるいはコバルトクロム合金に対して金属アレルギーを有する患者に、チタンバーを適用した局部義歯

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

⑯参考文献1

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

特になし
歯科診療行為のタイムスタディー調査2019年度版(中間調査)
日本歯科医学会
https://jads.jp/time_study/pdf/time_study_y2019.pdf

上記⑩算出の根拠
Present status of titanium removable dentuers -a review of the literature.
Ohkubo C, Hanatani S, Hosoi T.
J Oral Rehabil 35; 706-714, 2008.
歯科用チタンを用いた欠損補綴治療の内容と有効性について論述した論文
The present status of dental titanium casting,
Okabe T, Ohkubo C, Watanabe I, Okuno O, Takada Y.
Journal of Metals 50: 24-29. 1998.
歯科用チタンを用いた欠損補綴治療の内容と有効性について論述した論文
Effect of arm design and chemical polishing on retentive force of cast titanium alloy clasps.
Shimpo H.
J Prosthodont 17:300-307, 2008.
歯科用チタンを用いた欠損補綴治療の有効性及び安全性を評価した原著論文
Survey on use of titanium dentures in Tsurumi University Dental Hospital for 11 years.
Takayama Y, Takishin N, Tsuchida F, Hosoi T.
J Prosthodontic Res 53: 53-59 2009.
当該保険医療機関(鶴見大学歯学部附属病院)における実績に基づく論文

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

3201