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提案書17(3200頁~3401頁) (158 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数(人)

3900(人)

見直し後の症例数(人)

8500(人)

見直し前の回数(回)

3900(回)

見直し後の回数(回)

8500(回)

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

日本人の各がん種(乳癌、卵巣癌、膵癌、前立腺癌)別BRCA1/2病的バリアント保持率と癌罹患数(国立がん研究センター がん情報サービス
2020年のがん統計予測)から1年間に新たにBRCAと診断される癌患者数は、乳癌の約3900人、卵巣癌の約1900人、膵癌の約1000-1500人、前立腺癌
の1200人であると推定される(計8000-8500人)。現行での卵巣がんサーベイランス対象者はBRCA1/2病的バリアント保持の乳癌症例のみのため、
3900人とした。
限定解除された場合の症例数は、現行3900人に加え卵巣癌発症を契機に診断された症例を除外し、卵巣がんサーベイランスの希望のあるBRCA1/2
病的バリアント保持者女性と未発症の血縁者を想定すると、約8500人程度と推定される。
卵巣がんサーベイランスの年間実施間隔についてのエビデンスはなく、少なくとも年に1回実施することとして算出した。

経腟超音波検査および血清CA125検査は、通常産婦人科診療で行われている検査である。検査の難易度等は高くなく、経時的な計測による観察が
卵巣がんサーベイランスにおいて肝要である。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

産婦人科または婦人科

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

産婦人科および婦人科腫瘍の専門的研修経験を合わせて6年以上もつ常勤医師

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

特になし

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

採血および経腟超音波検査の患者侵襲は軽微であり、問題なく実施可能である。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

未発症者に対しても、遺伝情報の持つ不変性、予測性、共有性に配慮し、実施に対する自立した意思決定の保証や遺伝カウンセリングが受けるこ
とができる体制が整えられてきている。

⑧点数等見直し
の場合
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

見直し前
見直し後
その根拠

500点+140点=640点
500点+140点=640点
既収載の費用と同じである

区分

区分をリストから選択

番号
技術名
具体的な内容
増(+)

プラスマイナス
⑩予想影響額

予想影響額(円)

30,820,000(円)

その根拠

(8500-3900人)×(500点+140点)=30,820,000円

備考
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬
⑫その他

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

⑭参考文献1

⑭参考文献2

日本遺伝カウンセリング学会、日本遺伝子診療学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、
日本産科婦人科学会、日本婦人科腫瘍学会、日本泌尿器科学会、日本膵臓学会、がんゲノム医療中核拠点病院等連絡会議二次的所見WG(SFWG)、が
んゲノム医療中核拠点病院等連絡会議診療WG、全国遺伝子医療部門連絡会議、日本遺伝性腫瘍学会、

1)名称

遺伝性乳癌卵巣癌HBOC診療ガイドライン2021

2)著者

日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構

3)雑誌名、年、月、号、ページ

卵巣癌BQ3.BRCA病的バリアント保持者でリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)が実施されない場合、卵巣癌のサーベイランスの方法は何が推奨され
るか?(P179-181)

4)概要

BRCA病的バリアント保持者でRRSOが実施されない場合,30~35歳から医師の判断で経腟超音波検査および血清CA125検査を考慮してもよい。ただ
し,これらのサーベイランス法がRRSOの代替法として妥当であることを示すエビデンスはない。

1)名称

遺伝性乳がん卵巣がんを知ろう!みんなのためのガイドブック2022年版

2)著者

厚生労働科学研究費補助金(がん対策推進総合研究事業)「ゲノム情報を活用した遺伝性腫瘍の先制的医療提供体制の整備に関する研究班」、日
本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC) 編

3)雑誌名、年、月、号、ページ

遺伝性乳がん卵巣がんを知ろう!みんなのためのガイドブック2022年版、Q42、p146-147

4)概要

患者一般市民を対象に、「卵巣がんのサーベイランスでは、卵巣がんを予防することができません。リスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)を選択し
ない場合に限り、経腟超音波検査と腫瘍マーカーCA125の測定を行うことを検討します。」と記載され、RRSOを実施するまでの期間に卵巣がん
サーベイランスを実施する選択肢を提示している。



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