よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書17(3200頁~3401頁) (34 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

技術名:PEEKによる大臼歯歯冠修復物
技術の概要

CAD/CAM加工機を用いた大臼歯歯冠修復物として、生体安全性が高く、破折リスクがないPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)の歯冠修復物
を製作し装着する。
対象疾患名
C、Pul、Per、歯の破折、冠破損(破折)、冠脱離、冠不適合
現在当該疾患に対して行われている治療との比較
ハイブリッドレジンによる大臼歯CAD/CAM冠 → 4本の第2大臼歯が全て残っていて咬合が安定している第1大臼歯にのみ保険が認められる。
PEEKによる大臼歯歯冠修復
→ 最後臼歯部あるいは第2大臼歯が1本でも欠損している症例にも使用可能である。
金銀パラジウム合金による大臼歯冠
→ 金属の使用自体を嫌う場合や、金属アレギー患者に使用困難あるいは不可である。
PEEKによる大臼歯歯冠修復
→ 非貴金属材料であり、金属使用を嫌う場合や、金属アレルギー患者にも使用可能である。
有効性
既存のハイブリッドレジンによる大臼歯CAD/CAM冠に比較して、高い靭性値があり、最後臼歯においても破折しないといいう利点があり、
CAD/CAM冠に比べて、歯質削除が少ない形成で、咬合面やマージン部の厚みが小さくても使用できる。さらに対合歯を摩耗させにくいという
特徴も有し、吸水性が低く、変着色のリスクも少なく、生体親和性が高く、金属アレルギーのある患者にも適用できる。既存の治療法に合わせ
ることにより、全ての部位の歯冠修復に非金属材料による治療法の選択が可能となる。審美性に対する要望が高い患者は対象外である。

右側下顎第2大臼歯に
本技術を適用した例

CAD/CAM装置で製作したPEEKによる
歯冠修復物(作業模型)

歯冠修復物の拡大図

口腔内に装着した歯冠修復物

診療報酬上の取り扱い
本提案のブロック材料は1個あたり、6600円に加えて、研磨のためにデュラポリッシュダイヤ 4800円/5gのうち0.5gの使用し、480円が必要とな
る。したがって、材料費は7080円となり、材料点数は708点となるCAD/CAM冠における支台歯形成(生活歯)306点、支台歯形成加算490点、印
3233
象採得(連合印象)64点、咬合採得18点、装着料45点、内面処理加算45点、接着材料17点、補綴物維持管理料100点と技術料1200点はその
まま踏襲するのが妥当と考え、合計2993点となる。このうち材料料+技術料は1908点とした。