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提案書17(3200頁~3401頁) (57 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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ブリッジの支台装置としての第二小臼歯レジン前装冠
【技術の概要】
ブリッジを設計・製作する際に,第二小臼歯が支台装置として組み込まれる場合がある.現状では,支台装置として
の第一小臼歯と,ポンティックとしての第一・第二小臼歯並びに第一大臼歯は前装が可能であるが,唯一,支台装置
としての第二小臼歯は全部金属冠のみ可能で前装は認められていない.本技術は,この第二小臼歯の支台装置に
前装冠を適用するものである.技術的には,第一小臼歯の前装冠とほぼ同じで,支台歯形成時に,全部金属冠と比
較して0.7〜1.0mm程度,唇側の削除量を増した形成を行う.あとは,従来の手順,技術と全く同一である.

【対象疾患】
第二小臼歯を支台装置として組み込んだブリッジの装着が想定される歯の欠損,
対象となる年間の推定疾患数は1,115,652人(回)であり,その半数が本技術を適
用すると仮定して,年間の症例数(回数)は557,826人(回)を見込んでいる.

【既存の治療法との比較】
既存の治療法では,右図に示すように第二小臼歯は全部金属冠が装着される.
歯質の削除量は前装冠に比べて少ないものの,歯冠色と金属色が互い違いに
組み合わされた構成となるため,審美的にかなり違和感を生じるが,本技術の
適用によりこれが解消される.

従来の技術では,第二小臼歯のブリッジの
支台装置は全部金属冠となり(矢印),違和
感を生じる

【診療報酬状の取り扱い】
第一小臼歯前装冠と同等で試算した場合,
・歯冠形成の「金属冠 臼歯のレジン前装金属冠 加算」(生活歯 490点/失活歯 470点)
・全部金属冠とレジン前装金属冠の差分(2,339-1,389=950点)
が従来の全部金属冠からの変更点となり,
・合計,生活歯 1,440点/失活歯 1,420点(1回(装置)あたり)の増加となる
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