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2 先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について(別紙2)[3.7MB] (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00111.html
出典情報 先進医療会議(第149回 12/4)《厚生労働省》
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試験全体の有意水準および多重性の調整

第 II 相部分
有意水準は片側 5%とする。

第 III 相部分
本試験では、B 群が A 群に劣っている場合にそれが統計学的に有意かどうかは関心事ではない
(有意か否かによって「標準治療である術前 GS 療法+手術+術後 S-1 療法が引き続き有用な治
療法である」という結論は変わらない)ため検定は片側検定を行う。試験全体の有意水準は片側
5%とする。主たる仮説の検証に用いる有意水準およびそれに対応する信頼係数は、中間解析に伴
う多重性の調整を踏まえたものを用いる。
有効性の解析
Primary endpoint(全生存期間)の解析

1)主たる解析の方法
第 III 相部分の主たる解析における両群の全生存期間が等しいという帰無仮説の検定は、全登
録例を対象に、施設以外の割付調整因子(CA19-9 [37 U/mL 未満 vs. 37 U/mL 以上 370 U/mL 未
満 vs. 370 U/mL 以上]
、PS[0 vs. 1])を層とした層別ログランク検定により行う。ただし、各
層の被験者数・イベント数が少ない場合など、2 つの因子を用いて適切に層別ログランク検定が
行えないことが想定される場合には、群間比較を伴う検証的解析を行う前に群間比較に関わる情
報がない下で作成する統計解析計画書で割付調整因子の扱いを定める。
累積生存曲線、生存期間中央値、年次生存割合などの推定は Kaplan-Meier 法を用いて行い、
Brookmeyer and Crowley の方法を用いて生存期間中央値の両側信頼区間を求め、Greenwood の公
式を用いて年次生存割合の 95%両側信頼区間を求める。
主たる解析結果はデータセンターが「主たる解析レポート」としてまとめ、研究事務局、研究
代表医師、グループ代表者、グループ事務局、効果・安全性評価委員会、JCOG 代表者に提出する。

2)モデルを用いた解析の方法
治療効果の推定値として、主たる解析の検定と同じ因子を用いた層別 Cox 比例ハザードモデル
を用いて群間の治療効果のハザード比とその両側信頼区間を求める。信頼区間の構成は Wald 型
を用いる。タイデータの処理には正確な方法を用いる。

3)サブグループ解析の方法
以下に記す因子に基づくサブグループ解析を行う。
また、治療効果と部分対象集団との交互作用を検討するため、探索的に、次に示す因子につい
て層別しない Cox 比例ハザードモデルを用いて群間の治療効果のハザード比とその 95%両側信頼
区間を求める。これらの解析は十分な検出力を担保して行うものでなく、また多重性の調整も行
わないため、各サブグループ解析の結果はあくまで探索的な結果と解釈する。
<サブグループ解析を予定している因子>
・ 性別(男性 / 女性)
・ 年齢(65 歳未満 / 65 歳以上 70 歳未満 / 70 歳以上)
・ PS(0 / 1)
・ 登録時 CA19-9(37 U/mL 未満 / 37 U/mL 以上 370 U/mL 未満 / 370 U/mL 以上)
・ 腫瘍主占居部位(膵頭部 / 膵体尾部)
・ 術前減黄処置の有無(有 / 無)
・ 登録時 cT 因子(T1 / T2 / T3)
(UICC-TNM 第 8 版に従う)
・ 登録時 cN 因子(N0 / N1-2)
(UICC-TNM 第 8 版に従う)
・ 予定術式(膵頭十二指腸切除術 / 膵体尾部切除 / 膵全摘)

4)補足的解析の方法
主たる解析結果の頑健性を確認するために、必要に応じて以下の補足的解析を行う。
・ 全登録例を対象に、層別しないログランク検定を行う。
・ 全登録例を対象に、層別しない Cox 比例ハザードモデルを用いて群間の治療効果のハザード比とその 95%両
側信頼区間を求める。
・ 全登録例を対象に、群間で偏りが見られた背景因子を共変量とし、主たる解析の検定と同じ因子を用いた層
別 Cox 比例ハザードモデルを用いて群間の治療効果のハザード比とその 95%両側信頼区間を求める。

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