総-8個別事項について(その5)がん対策・難病対策・透析医療・緩和ケア[6.7MB] (40 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65606.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第624回 11/5)《厚生労働省》 |
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○
細胞毒性を有する抗がん剤は取扱に注意する必要があるところ、最新の国内の疫学調査では、母親が妊娠中に抗がん剤
を職業的に取り扱った3歳までの小児の白血病の発症リスクが7.99倍(95%CI: 1.98-32.3)であったという報告がある。
○
静脈内投与時に閉鎖式薬物移送システム(closed system drug transfer device:CSTD)を使用した場合、抗がん剤
による環境汚染が低減することが報告されており、細胞毒性を有する抗がん剤等に対するばく露防止対策の1つとして、
閉鎖式接続器具等を活用することが推奨されている。(平成26年5月29日基安化発0529第2号)
○
無菌製剤処理料1のイでは、薬剤の飛散等を防止する閉鎖式接続器具を用いて調製時に無菌製剤処理を行った場合を評
価しているが、投与時のばく露防止対策については評価されていない。
小児白血病と母親の抗がん剤に対する職業性ばく露:
子どもの健康と環境に関する全国調査 (エコチル調査)
がん治療専門病院におけるCSTD使用下での
複数回モニタリングによる環境曝露の評価
医療用薬剤に曝露した母親における児の白血病リスクに関
する多重代入解析(n = 93,207)
母親の抗がん剤へのばく露
母親の放射線へのばく露
出典:Yamamoto et al. Blood 2024 143: 311-319.
CSTDを用いた抗がん剤等の投与例
がん研有明病院提供資料
(2023年2月20日)
通院治療室
作業台
点滴場所
床面
トイレ
床面
CSTDを使用している
薬剤(ng/cm2)
N/D
0.0029
0.0002
CSTDを使用していない
薬剤(ng/cm2)
0.0022
0.0284
0.976
出典:小林一男、他
日本病院薬剤師会雑誌60(9) 1012-1017 2024年9月
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