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総-8個別事項について(その5)がん対策・難病対策・透析医療・緩和ケア[6.7MB] (116 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65606.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第624回 11/5)《厚生労働省》
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腎不全の一般的な経過・症状と合併症
○ 腎不全は初期には無症状だが、進行すると易疲労感、食欲低下や呼吸困難などの症状が出現し、透析を含む腎
代替療法導入後も、病状の進行によって様々な合併症が出現する。
○ 人生の最終段階においては、呼吸困難、倦怠感、痛みなどの身体的苦痛が、がんと共通して頻度が高い
保存期慢性腎臓病の腎代替療法導入までの経過・症状

腎代替療法の導入後にもみられる様々な合併症
腎不全に共通する合併症

「腎不全患者のための緩和ケアガイダンス」より引用

人生の最終段階における腎不全患者の苦痛
末期
腎不全

がん

貧血

腎性・鉄欠乏性貧血による易疲労感、動機、息切れ、めまいなど

CKD-MBD

骨が脆弱になりやすく、脆弱骨折や骨・関節痛など

透析アミロイド症

アミロイド繊維が骨・関節に蓄積し、様々な骨・関節症状

動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症による下肢壊疽、脳梗塞・脳出血、虚血性心疾患

肺水腫

労作時呼吸困難、起座呼吸、夜間発作性呼吸困難など

感染症

免疫力が低下し、肺炎や尿路感染等の感染症のリスクが高い

不整脈

動悸やめまいなどの症状、致死的不整脈では突然死のリスクもある

血液透析に特有の合併症

COPD

心不全

認知症

倦怠感

13-100% 23-100%

32-96%

42-82%

22%

痛み

11-83%

30-94%

21-77%

14-78%

14-63%

呼吸困難

11-82%

16-77%

56-98%

18-88%

12-52%

不眠

1-83%

3-67%

15-77%

36-48%

せん妄

35-70%

2-68%

14-33%

抑うつ

2-61%

4-80%

不安

7-52%

3-74%

透析低血圧

透析中の血圧低下に伴う、欠伸、悪心嘔吐、頭痛、動悸、冷汗など

VAトラブル

VAの頻回の穿刺や非生理的な血流による様々なトラブル

腹膜透析に特有の合併症
腹膜透析関連腹膜炎

腹膜炎により、腹痛、発熱、排液混濁など

14%

被嚢性腹膜硬化症

腹膜の癒着によって、悪心嘔吐、腹痛、便秘など

15-48%

-

腎移植関連合併症

17-77%

6-59%

46%

移植後の合併症

23-53%

2-49%

8-72%

拒絶反応や感染症をはじめとする合併症に、特に注意が必要

(略語)CKD:慢性腎臓病、eGFR:推算⽷球体濾過量、CKD-MBD:慢性腎臓病
に伴う骨ミネラル代謝異常、VA:バスキュラーアクセス
*数値は複数の報告がある場合最小頻度と最大頻度を示す。 -はデータなし
出典:J Pain Symptom Manage 48, 660‒677 (2014).
出典:「腎不全患者のための緩和ケアガイダンス(日本緩和医療学会、日本腎臓学会、日本透析医学会)」

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