総-8個別事項について(その5)がん対策・難病対策・透析医療・緩和ケア[6.7MB] (115 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65606.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第624回 11/5)《厚生労働省》 |
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○ 腎不全患者のための緩和ケアガイダンスにおいて、痛みへの対処として、フェンタニル、オキシコドン、ヒ
ドロモルフォンの注射薬が挙げられている。
腎不全患者のための緩和ケアガイダンス
日本緩和医療学会
日本腎臓学会
日本透析医学会
第3章 腎不全患者における緩和ケアの実践
身体症状の緩和
1 痛み
ステップ3
○腎不全合併症でおこりうる症状に対するオピオイド静注の有効性
○ 神経障害性疼痛(腎不全患者でも糖尿病性末梢性神経障害や透析アミロイ
ド症などの合併症により出現)のある患者53名に対し、フェンタニル静注の効
果を検証したクロスオーバーランダム化比較試験
○ フェンタニル投与下ではプラセボに比較して最大疼痛が有意に改善した。
(フェンタニル静注 50% [95%CI 36–63] vs プラセボ(生理食塩水静注) 12% [4–
20])
【出典】Randomised double-blind active-placebo-controlled crossover trial of intravenous fentanyl in neuropathic
pain Lancet. 1997 ; 349 : 753-8.
○腎機能障害患者に対するフェンタニルの使用について
[フェンタニル] 肝臓で主に非活性代謝物であるノルフェンタニルに変換さ
れる。臨床経験から比較的安全に腎機能障害患者に使用できる。血中濃度の上
昇はほぼないが,呼吸抑制などの副作用に注意する必要があることから,効果
および副作用を注意深く観察する必要がある。
【出典】日本緩和医療学会:がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020年版
疼痛スコア(0-100)のベースラインからの改善度
弱オピオイドでコントロールが難しい場合には強オピオイドを使用する。
フェンタニル vs プラセボ(生理食塩水)
フェンタニル
生理食塩水
投与期間
投与後
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