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介護保険最新情報Vol.1436(「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドラインについて(周知)」 (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/001591418.pdf
出典情報 「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関する ガイドライン」について(周知)(11/7付 事務連絡)《厚生労働省》
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9.サービス種別ごとの特性に応じた留意点
Point



通所系サービスでは、環境の違いがリスクとなるため、家族等との情報共
有が重要になります。
訪問系サービスでは、他のサービス提供事業者との連携が必須です。

通所系サービスにおける事故の特徴と対策
環境の違いがリスクとなる
• 通所系サービスの利用者は、自宅と施設を行き来します。
• 施設の中では、他の利用者との交流や機能訓練・レクリエーションの実施など、自宅では行っていな
い活動に取り組むため、その環境変化に戸惑い、転倒等の事故が発生する可能性が高まります。
家族との情報共有が最も重要
• 通所系サービスにおけるリスクマネジメントにおいては、事故に関連するかもしれない情報を、事前に
家族等から教えてもらうことが重要です。
• 例えば、前日の体調不良、薬の変更、福祉用具の変更等は、事故につながりやすいような環境変
化です。そのような情報を家族等から伝えてもらい、事前に対策を練っておく必要があります。
• そのためには、事故につながりそうな情報を家族等から伝えてもらいやすいよう、日頃からコミュニケー
ションをとることが重要です。

訪問系サービスにおける事故の特徴と対策
1人でサービス提供することによるリスク

• 訪問系サービスは他のサービスとは異なり、基本的に看護職員、ヘルパー等が一人でサービスを
提供することが特徴です。1人でケアを行っているときに誤嚥・転倒等の事故が発生した際、焦っ
てしまい適切な対応ができないケースがあります。起きうるリスクに対する対応方針を事業所で定
め、職員が事故発生時の対応方法を身に付けておくことが重要です。
• また、一人で仕事を行うことにより、ヘルパーの介護技術が高まりにくい場合もあります。事業所
内での教育体制の整備が求められます。
他のサービス提供事業者との連携が重要
• 自宅で暮らす高齢者は、訪問系サービスのみならず、通所系サービスや短期入所系サービスな
ど、他の事業者が提供するサービスを受けている場合もあります。
• 他の事業者の受けているサービス時に発生したリスク要因を把握していないと、事故につながる
恐れがあります。例えば、デイサービスでは食形態を変更することになったにも関わらず、それが訪
問介護事業所に伝わっておらず、誤嚥につながるようなケースです。
• 積極的にケアマネジャーや他の事業所との連携を行い、情報を把握する姿勢が望まれます。
Ⅳ.原因分析・再発/未然防止策の検討

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