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介護保険最新情報Vol.1436(「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドラインについて(周知)」 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/001591418.pdf
出典情報 「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関する ガイドライン」について(周知)(11/7付 事務連絡)《厚生労働省》
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はじめに

近年、日本の高齢化の進展に伴い、要介護度の高い高齢者や、認知症等を有
する高齢者が増える中、介護現場における事故の予防や、未然防止の重要性が
一層高まっています。本ガイドラインは、介護保険施設等におけるリスクマネジメント
強化、事故予防および事故発生時の適切な対応を支援するために作成しました。
介護サービス事業所が利用者に対して提供するサービスは、介護の基本理念で
ある高齢者本人の自立支援、尊厳の保持、自己決定の尊重を実現し、利用者の
QOLの向上を目指すために実施されます。しかし、その過程で事故のリスクはどうして
も伴います。そこで重要となるのが、リスクマネジメントの取組です。つまり、事故を未
然に防ぐための予防策を講じること、そして、事故が発生した際には、その原因を明
らかにし、迅速かつ適切に対応して高齢者が安心して介護サービスを利用できる環
境を整備することが必要です。
また、これらの取組を利用者本人、家族にも理解いただくことが重要です。
各介護サービスにおいては、サービス提供に関わる事故の未然防止や再発防止を
目的に、委員会設置や事故報告制度の運用、研修の実施等、様々な取組が進
められてきています。しかしながら、利用者の要介護度の高まりや認知症を有する利
用者の増加、介護テクノロジーの進歩等、介護現場を取り巻く環境は日々変化し
ており、各事業所は変化への対応が求められています。事故の未然防止や再発防
止の取組の実施状況は、事業所間で差があり、事業所によっては実現性・継続性
の高い取組が検討・実施できていない等の課題が指摘されています。
こうした背景から、平成24年度に作成された「特別養護老人ホームにおける介護
事故予防ガイドライン」のアップデートを行いました。リスクマネジメントの基本理念、
事故予防のための体制整備のあり方、事故発生時の対応のポイントを踏襲しつつ、
具体的な取組事例を追記し、また各事故種別における具体的な対策や発生した
事故の原因分析、再発防止策の検討事例を掲載しています。
本ガイドラインは、介護保険施設サービスを主な対象としていますが、居宅系サー
ビス、高齢者住まい等の居住系サービスの安全管理に関する内容も含んでいます。
また、自治体にとっても介護サービスの安全管理の実施内容の把握、指導に役立
つ情報を含んでいます。本ガイドラインを、リスクマネジメント強化や事故予防及び事
故発生時の対応に役立てていただければ幸いです。

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