よむ、つかう、まなぶ。
介護保険最新情報Vol.1436(「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドラインについて(周知)」 (23 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/content/001591418.pdf |
| 出典情報 | 「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関する ガイドライン」について(周知)(11/7付 事務連絡)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
9.その他留意事項
Point
•
•
ショートステイ(短期入所生活介護)における利用者のリスク把握・軽減
のためには利用前訪問での情報収集が重要です。
業務委託や介護助手の雇用も有効な未然防止/再発防止策です。
ショートステイ(短期入所生活介護)における利用者のリスク管理
ショートステイ(短期入所生活介護)において考慮すべきリスク
• 主に自宅で過ごしている高齢者が利用できるショートステイ(短期入所生活介護)では、短期
間ではありますが、利用者は突然なじみのない環境に置かれることとなるため、不安を感じたり、落
ち着かないといった状況になりやすいと言えます。
• ショートステイ(短期入所生活介護)利用者に対して考慮すべきリスクとしては、利用者は慣れ
ない環境で過ごすことになるため、一般的には転倒・転落があげられます。また、スポット的に利用
するケースもあるため、誤薬・与薬漏れにも一層注意が必要です。
利用前訪問での情報収集が重要
• 特に転倒・転落リスクの把握・軽減のためには、利用前訪問での情報収集が重要であり、例えば
以下のような視点で利用者の生活をできるだけ把握するようにします。また、情報収集にあたっては
利用者のアセスメントシートを活用することも有効な手段です
① 1日を自宅のどの場所でどのように過ごしているか、利用者本人が移動する際の動線やその際の
介助方法などを詳細に把握する。
② ベッドの高さや幅、電動ベッドの動く範囲や角度、ポータブルトイレの位置(トイレの場合はトイレ
までの動線)など、利用している福祉用具とその使い方を把握する。
業務委託や介護助手の雇用も有効な安全対策のひとつ
人的リソース不足により十分な対策を打てないこともある
• 介護現場における事故が発生しやすい時間帯としては、
配膳・下膳時や、一斉起床介助時など、職員の業務
がひっ迫している時間帯があげられます。
配膳・下膳の例
• 上記のようなシーンにおいて事故の未然防止/再発防
止策を検討しようとしても、人的リソースが不足しており、
十分な予防や再発防止策を打てないこともあります。
配膳・下膳時
に職員の稼働
ひっ迫
アウトソーシングの事例
給食会社に下膳業
務を委託
業務を外出しすることも有効
• 人的リソースが不足するような場合には、介護助手の
活用や、外部機関への業務委託など、業務のアウト
ソーシングを検討することも一案です。
• 例えば、給食会社に下膳を委託することで、稼働が
ひっ迫する業務そのものをなくしてしまう、薬局に利用者
ごとの薬の一包化を依頼して配薬をなくす、という対応
をしている事例もあります。
Ⅱ.事故予防のための体制整備のあり方
20
配薬の例
施設で配薬す
る際に間違い
が多く発生
薬局に利用者ごとの
一包化を依頼
Point
•
•
ショートステイ(短期入所生活介護)における利用者のリスク把握・軽減
のためには利用前訪問での情報収集が重要です。
業務委託や介護助手の雇用も有効な未然防止/再発防止策です。
ショートステイ(短期入所生活介護)における利用者のリスク管理
ショートステイ(短期入所生活介護)において考慮すべきリスク
• 主に自宅で過ごしている高齢者が利用できるショートステイ(短期入所生活介護)では、短期
間ではありますが、利用者は突然なじみのない環境に置かれることとなるため、不安を感じたり、落
ち着かないといった状況になりやすいと言えます。
• ショートステイ(短期入所生活介護)利用者に対して考慮すべきリスクとしては、利用者は慣れ
ない環境で過ごすことになるため、一般的には転倒・転落があげられます。また、スポット的に利用
するケースもあるため、誤薬・与薬漏れにも一層注意が必要です。
利用前訪問での情報収集が重要
• 特に転倒・転落リスクの把握・軽減のためには、利用前訪問での情報収集が重要であり、例えば
以下のような視点で利用者の生活をできるだけ把握するようにします。また、情報収集にあたっては
利用者のアセスメントシートを活用することも有効な手段です
① 1日を自宅のどの場所でどのように過ごしているか、利用者本人が移動する際の動線やその際の
介助方法などを詳細に把握する。
② ベッドの高さや幅、電動ベッドの動く範囲や角度、ポータブルトイレの位置(トイレの場合はトイレ
までの動線)など、利用している福祉用具とその使い方を把握する。
業務委託や介護助手の雇用も有効な安全対策のひとつ
人的リソース不足により十分な対策を打てないこともある
• 介護現場における事故が発生しやすい時間帯としては、
配膳・下膳時や、一斉起床介助時など、職員の業務
がひっ迫している時間帯があげられます。
配膳・下膳の例
• 上記のようなシーンにおいて事故の未然防止/再発防
止策を検討しようとしても、人的リソースが不足しており、
十分な予防や再発防止策を打てないこともあります。
配膳・下膳時
に職員の稼働
ひっ迫
アウトソーシングの事例
給食会社に下膳業
務を委託
業務を外出しすることも有効
• 人的リソースが不足するような場合には、介護助手の
活用や、外部機関への業務委託など、業務のアウト
ソーシングを検討することも一案です。
• 例えば、給食会社に下膳を委託することで、稼働が
ひっ迫する業務そのものをなくしてしまう、薬局に利用者
ごとの薬の一包化を依頼して配薬をなくす、という対応
をしている事例もあります。
Ⅱ.事故予防のための体制整備のあり方
20
配薬の例
施設で配薬す
る際に間違い
が多く発生
薬局に利用者ごとの
一包化を依頼