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介護保険最新情報Vol.1436(「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドラインについて(周知)」 (22 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/content/001591418.pdf |
| 出典情報 | 「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関する ガイドライン」について(周知)(11/7付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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8.介護テクノロジーの活用
Point
•
•
介護テクノロジーは、介護現場における事故の防止や早期発見等におい
ても有効なツールです。
頼り切りにならないよう注意しながら、目的を明確にして活用しましょう。
介護テクノロジーとリスクマネジメントの関係性
介護テクノロジーとは
頼り切りになる
• 介護テクノロジーとは、介護サービスの質向上、職員の負担
軽減、高齢者等の自立支援の推進等を目的とした介護ロ
ボットやICT等のテクノロジーを指します。
• 例えば、利用者の状態把握を行う見守り機器や記録作成を
音声入力等で補助する介護記録ソフト、職員による移乗動
作を支援する移乗支援機器が該当します。
介護テクノロジーのリスクマネジメントへの活用
• 介護テクノロジーは主に介護現場における業務改善効果を
期待して導入されていますが、介護現場における事故の早期
発見や未然防止にも活用することができます。
• ただし、介護テクノロジーはあくまでもツールであり、リスクマネジ
メントは職員の経験や知見、改善活動がベースとしてあること
が大前提のため、活用目的を明確にし、介護テクノロジーに
頼りきりにならないよう注意しましょう。
使うことが目的になる
介護テクノロジー
・・・
見守り機器
リフト
インカム
+
職員の経験・知見
改善活動
事故の未然防止
・早期発見
介護テクノロジーにより期待できる効果
見守り機器による個別リスクに応じた転倒対策
• 離床検知機能を有する見守り機器を用いることで、巡視等の時間以外でも利用者の状況を把
握することができます。加えて、利用者の状態に応じてアラートを設定することで、転倒・転落につな
がる起き上がりや離床の早期発見が期待できます。
• また、睡眠状況を把握できる見守り機器を用いることで、利用者ごとに睡眠状況を把握し、個別
に起床介助を行うことができます。こうした機器の活用により、一斉起床による職員の稼働ひっ迫を
防ぎ、結果として起床時間帯の転倒防止につながっている事例もあります。
介護記録ソフトによる事故情報の集計・管理
• 介護記録ソフトによってはヒヤリ・ハットや、発生した事故の集計・管理を行うことができ、施設全体
の傾向をとらえることで対応策の検討に役立つものもあります。
リフト及び移乗支援機器による皮膚剥離・内出血・拘縮予防
• リフト及び移乗支援機器を用いることで、利用者にも無理な姿勢や過剰な力をかけることなく移乗
が行えるため、皮膚剥離や内出血、拘縮予防や職員の腰痛予防が期待できます。
インカムによる早期応援要請による事故の早期対応
• インカムによって職員間でタイムリーに情報共有ができ、トラブル発生時に早期に応援要請が可能
になるため、事故の早期対応が期待できます。
Ⅱ.事故予防のための体制整備のあり方
19
Point
•
•
介護テクノロジーは、介護現場における事故の防止や早期発見等におい
ても有効なツールです。
頼り切りにならないよう注意しながら、目的を明確にして活用しましょう。
介護テクノロジーとリスクマネジメントの関係性
介護テクノロジーとは
頼り切りになる
• 介護テクノロジーとは、介護サービスの質向上、職員の負担
軽減、高齢者等の自立支援の推進等を目的とした介護ロ
ボットやICT等のテクノロジーを指します。
• 例えば、利用者の状態把握を行う見守り機器や記録作成を
音声入力等で補助する介護記録ソフト、職員による移乗動
作を支援する移乗支援機器が該当します。
介護テクノロジーのリスクマネジメントへの活用
• 介護テクノロジーは主に介護現場における業務改善効果を
期待して導入されていますが、介護現場における事故の早期
発見や未然防止にも活用することができます。
• ただし、介護テクノロジーはあくまでもツールであり、リスクマネジ
メントは職員の経験や知見、改善活動がベースとしてあること
が大前提のため、活用目的を明確にし、介護テクノロジーに
頼りきりにならないよう注意しましょう。
使うことが目的になる
介護テクノロジー
・・・
見守り機器
リフト
インカム
+
職員の経験・知見
改善活動
事故の未然防止
・早期発見
介護テクノロジーにより期待できる効果
見守り機器による個別リスクに応じた転倒対策
• 離床検知機能を有する見守り機器を用いることで、巡視等の時間以外でも利用者の状況を把
握することができます。加えて、利用者の状態に応じてアラートを設定することで、転倒・転落につな
がる起き上がりや離床の早期発見が期待できます。
• また、睡眠状況を把握できる見守り機器を用いることで、利用者ごとに睡眠状況を把握し、個別
に起床介助を行うことができます。こうした機器の活用により、一斉起床による職員の稼働ひっ迫を
防ぎ、結果として起床時間帯の転倒防止につながっている事例もあります。
介護記録ソフトによる事故情報の集計・管理
• 介護記録ソフトによってはヒヤリ・ハットや、発生した事故の集計・管理を行うことができ、施設全体
の傾向をとらえることで対応策の検討に役立つものもあります。
リフト及び移乗支援機器による皮膚剥離・内出血・拘縮予防
• リフト及び移乗支援機器を用いることで、利用者にも無理な姿勢や過剰な力をかけることなく移乗
が行えるため、皮膚剥離や内出血、拘縮予防や職員の腰痛予防が期待できます。
インカムによる早期応援要請による事故の早期対応
• インカムによって職員間でタイムリーに情報共有ができ、トラブル発生時に早期に応援要請が可能
になるため、事故の早期対応が期待できます。
Ⅱ.事故予防のための体制整備のあり方
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