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介護保険最新情報Vol.1436(「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドラインについて(周知)」 (43 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/content/001591418.pdf |
| 出典情報 | 「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関する ガイドライン」について(周知)(11/7付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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6.内出血・皮膚剥離:再発防止/未然防止の具体策
Point
•
•
利用者の皮膚状態を把握して内出血・皮膚剥離のリスク管理をしましょう。
リフトや移乗支援機器は移乗における内出血・皮膚剥離の防止にもつな
がります。
利用者個々の皮膚状態の理解
内出血・皮膚剥離は最も頻発するけが
• 内出血や皮膚剥離は、介護現場において最も頻発するけがで
あり、ヒヤリ・ハットにて内出血・皮膚剥離の報告を行っている事
業所においては、最も報告されている種別になります。
• 内出血・皮膚剥離の多くは「いつの間にかできた」ものであり、原
因の特定が難しい場合がほとんどですが、職員が介助を行う中
で内出血や皮膚剥離をさせてしまうケースもあります。
利用者個々の皮膚状態を確認しリスクを把握する
• 一般的に高齢者の皮膚は若年者よりも弱く、内出血や皮膚
剥離が起こりやすい状態にあり、要介護状態である高齢者では
その傾向がより顕著になります。
• 皮膚状態を確認することで、内出血や皮膚剥離をしやすい皮
膚状態であるかは把握することはできます。
高齢者の皮膚の特徴
柔軟性が低下し
硬く脆い
水分量が少なく
乾燥しやすい
代謝が低下し
薄くなる
内出血や皮膚剥離
がしやすい
• また、内出血については血液を固まりにくくする薬(抗凝固薬、
抗血小板薬等)を服薬していると発生しやすい傾向もあるた
め、利用者の服薬状況についても確認が必要です。
• このような利用者には粘着性の高いテープ類を使わない、車い
すのシーティングにより臀部に局所的な圧がかからないようにする
など、対応を行います。
リフトや移乗支援機器の活用
無理な移乗介助が内出血や皮膚剥離を引き起こすこともある
• 移乗介助が内出血や皮膚剥離の原因となるケースもあります。移乗介助のスキル不足などで人
力により無理な力を加えることは、職員に身体的負担がかかるだけでなく、利用者に対しても局所
的に力がかかり、内出血や皮膚剥離を引き起こす場合もあります。
リフトや移乗支援機器は利用者にとってもやさしい
• リフトや移乗支援機器は、職員の身体的負担を軽減することを目的に導入されているケースが多
いですが、人力と比較して力のかかり方が均等であるため利用者にとっても無理な力がかからず、
移乗介助における内出血や皮膚剥離の防止につながります。
• ある特養においては、天井走行リフトを施設内の移乗介助が必要な場所すべてに導入することで、
職員の腰痛ゼロにつながっただけでなく、移乗を要因とする利用者の内出血や皮膚剥離ゼロにつ
ながったという事例もあります。
Ⅳ.原因分析・再発/未然防止策の検討
40
Point
•
•
利用者の皮膚状態を把握して内出血・皮膚剥離のリスク管理をしましょう。
リフトや移乗支援機器は移乗における内出血・皮膚剥離の防止にもつな
がります。
利用者個々の皮膚状態の理解
内出血・皮膚剥離は最も頻発するけが
• 内出血や皮膚剥離は、介護現場において最も頻発するけがで
あり、ヒヤリ・ハットにて内出血・皮膚剥離の報告を行っている事
業所においては、最も報告されている種別になります。
• 内出血・皮膚剥離の多くは「いつの間にかできた」ものであり、原
因の特定が難しい場合がほとんどですが、職員が介助を行う中
で内出血や皮膚剥離をさせてしまうケースもあります。
利用者個々の皮膚状態を確認しリスクを把握する
• 一般的に高齢者の皮膚は若年者よりも弱く、内出血や皮膚
剥離が起こりやすい状態にあり、要介護状態である高齢者では
その傾向がより顕著になります。
• 皮膚状態を確認することで、内出血や皮膚剥離をしやすい皮
膚状態であるかは把握することはできます。
高齢者の皮膚の特徴
柔軟性が低下し
硬く脆い
水分量が少なく
乾燥しやすい
代謝が低下し
薄くなる
内出血や皮膚剥離
がしやすい
• また、内出血については血液を固まりにくくする薬(抗凝固薬、
抗血小板薬等)を服薬していると発生しやすい傾向もあるた
め、利用者の服薬状況についても確認が必要です。
• このような利用者には粘着性の高いテープ類を使わない、車い
すのシーティングにより臀部に局所的な圧がかからないようにする
など、対応を行います。
リフトや移乗支援機器の活用
無理な移乗介助が内出血や皮膚剥離を引き起こすこともある
• 移乗介助が内出血や皮膚剥離の原因となるケースもあります。移乗介助のスキル不足などで人
力により無理な力を加えることは、職員に身体的負担がかかるだけでなく、利用者に対しても局所
的に力がかかり、内出血や皮膚剥離を引き起こす場合もあります。
リフトや移乗支援機器は利用者にとってもやさしい
• リフトや移乗支援機器は、職員の身体的負担を軽減することを目的に導入されているケースが多
いですが、人力と比較して力のかかり方が均等であるため利用者にとっても無理な力がかからず、
移乗介助における内出血や皮膚剥離の防止につながります。
• ある特養においては、天井走行リフトを施設内の移乗介助が必要な場所すべてに導入することで、
職員の腰痛ゼロにつながっただけでなく、移乗を要因とする利用者の内出血や皮膚剥離ゼロにつ
ながったという事例もあります。
Ⅳ.原因分析・再発/未然防止策の検討
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