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介護保険最新情報Vol.1436(「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドラインについて(周知)」 (47 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/001591418.pdf
出典情報 「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関する ガイドライン」について(周知)(11/7付 事務連絡)《厚生労働省》
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8.外出・送迎時の事故:再発防止/未然防止の具体策
Point



外出・送迎時には様々な事故が発生しうるので、対応のルール化が重要
マニュアル等を整備して、どの職員も同じ対応がとれるようにする
外出・送迎時の事故は対応のルール化が重要

外出・送迎時には様々な事故が発生しうる
• 外出や送迎時には、様々な事故が発生する可能性があります。例として、送迎車両の乗降時に
おける転倒、送迎車両の交通事故(もらい事故も含む)、車内への利用者の置き去り、送迎直
後の玄関先での転倒などがあげられます。
• 外出や送迎時に発生する事故は、施設・事業所内とは異なり、対応が難しい場合が多いです。ま
た、介護職員よりも介護に関する知識が薄いドライバーが事故発生後に適切な措置を行えず、結
果として事業所の過失として判断されたケースも存在します。

細かなマニュアルを作成しルール化する
• 外出や送迎時の事故の再発防止/未然防止のためには、細かなマニュアルの作成によるルール化
が有効です。例えば、乗降時に車のドアを閉める際には抽象的なマニュアルではなく、「大きな声で
『ドアを閉めます!』と声掛けをして利用者に注意を促す」といった細部までマニュアルに落とし込むこ
とが必要です。

責任範囲があいまいな自宅内におけるリスク管理
自宅へは最後まで送り届ける
• 自宅に送り届ける際には、家族に引き渡すことになりますが、安全対策がなされていない玄関や玄
関の入り口付近で家族に引き渡した直後に利用者が転倒してしまったケースがあります。
• この場合、どこまでが介護サービスの安全管理責任の範囲であるかはあいまいではありますが、責
任の境界で発生した事故の場合は、過去の判例から事業所の責任になることがほとんどです。
• こういった事故を避けるためにも、安全なところまで介助をして送り届けるようにしましょう。
事故類型

原因(例)

対策の方向性(例)

交通事故

利用者の様子に気を取られた

後部座席の職員同乗をルール化

乗降時の転倒

不安定な足場

段差などがなく、安全に乗降ができる場所で
の停車をルール化

ドア開閉時の挟み込み

ドア開閉時の確認不足

ドア開閉時の声掛け実施を徹底

車内への置き去り

施錠時の確認不足

施錠の際、送迎者への声掛け・確認を徹底

玄関等での事故

責任範囲の取り決め不足

送迎時の責任範囲(どこまで見届けるか)
を契約時に確認することを実施

Ⅳ.原因分析・再発/未然防止策の検討

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