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介護保険最新情報Vol.1436(「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドラインについて(周知)」 (44 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/content/001591418.pdf |
| 出典情報 | 「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関する ガイドライン」について(周知)(11/7付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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6.内出血・皮膚剥離:ケーススタディ
臥床誘導の工夫とシーティングの強化で皮膚剥離・褥瘡防止を行った実践事例
施設名
特別養護老人ホームF
規模
60床
事例概要
・長時間の車いす座位により臀部の皮膚剥離を繰り返し、褥瘡が発生。
・皮膚剥離や褥瘡予防には、除圧のための臥床への誘導方法の工夫の他、適切な座位
保持のためのシーティングも重要。
Point
✓ 原因分析では、除圧の誘導方法や、座位姿勢にも問題がなかったか確認。
✓ 再発防止策の実施にあたっては、声掛けなど除圧の誘導方法を工夫するだけでなく、
座位姿勢に問題があるのであればシーティングを組織的に強化することも検討したい。
事故状況:繰り返していた臀部の皮膚剥離が褥瘡化
発生時刻
•
•
ー
発生場所
ー
利用者の状態
臀部の褥瘡
Fさん(要介護2、認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱaの90代女性)は共用部
にて過ごすことが多く、車いすでの座位時間が長く、以前から臀部の皮膚剥離と治癒
を繰り返していた。
皮膚薬とガーゼ保護で対応していたが、皮膚状態の改善が見られず、皮膚科往診の
結果、褥瘡と診断された。
原因分析:長時間の車いす座位によって発生
長時間の車いす座位と除圧不足により皮膚剥離が常態化
• 利用者は瘦せ型であり、皮膚剥離と治癒を繰り返していることからも皮膚が脆弱であ
ることは把握していた。
• 車いすの座位時間が長く、除圧が不足していたが、臥床を促しても本人が嫌がり、臥
床による除圧が進められなかった。
適切な車いす座位姿勢のためのアセスメントや対応の不足
• 車いすのシーティングが不十分であり、局所的に圧がかかりやすい状況にあった。
再発防止策:臥床誘導の声掛けの工夫とシーティングの強化を実施
除圧誘導に向けた声掛けの工夫
• 車いすの座位時間が長い利用者に対しては、日中に居室で過ごす時間を設定し、
「お部屋でゆっくりしましょう」というような声掛けを行い、臥床を促すようにした。
施設全体でのシーティングの強化
• 車いすのシーティング研修を受け、シーティングを強化し、車いす利用の利用者に対し
て局所的な圧のかかりにくい座位姿勢保持を促した。
Ⅳ.原因分析・再発/未然防止策の検討
41
臥床誘導の工夫とシーティングの強化で皮膚剥離・褥瘡防止を行った実践事例
施設名
特別養護老人ホームF
規模
60床
事例概要
・長時間の車いす座位により臀部の皮膚剥離を繰り返し、褥瘡が発生。
・皮膚剥離や褥瘡予防には、除圧のための臥床への誘導方法の工夫の他、適切な座位
保持のためのシーティングも重要。
Point
✓ 原因分析では、除圧の誘導方法や、座位姿勢にも問題がなかったか確認。
✓ 再発防止策の実施にあたっては、声掛けなど除圧の誘導方法を工夫するだけでなく、
座位姿勢に問題があるのであればシーティングを組織的に強化することも検討したい。
事故状況:繰り返していた臀部の皮膚剥離が褥瘡化
発生時刻
•
•
ー
発生場所
ー
利用者の状態
臀部の褥瘡
Fさん(要介護2、認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱaの90代女性)は共用部
にて過ごすことが多く、車いすでの座位時間が長く、以前から臀部の皮膚剥離と治癒
を繰り返していた。
皮膚薬とガーゼ保護で対応していたが、皮膚状態の改善が見られず、皮膚科往診の
結果、褥瘡と診断された。
原因分析:長時間の車いす座位によって発生
長時間の車いす座位と除圧不足により皮膚剥離が常態化
• 利用者は瘦せ型であり、皮膚剥離と治癒を繰り返していることからも皮膚が脆弱であ
ることは把握していた。
• 車いすの座位時間が長く、除圧が不足していたが、臥床を促しても本人が嫌がり、臥
床による除圧が進められなかった。
適切な車いす座位姿勢のためのアセスメントや対応の不足
• 車いすのシーティングが不十分であり、局所的に圧がかかりやすい状況にあった。
再発防止策:臥床誘導の声掛けの工夫とシーティングの強化を実施
除圧誘導に向けた声掛けの工夫
• 車いすの座位時間が長い利用者に対しては、日中に居室で過ごす時間を設定し、
「お部屋でゆっくりしましょう」というような声掛けを行い、臥床を促すようにした。
施設全体でのシーティングの強化
• 車いすのシーティング研修を受け、シーティングを強化し、車いす利用の利用者に対し
て局所的な圧のかかりにくい座位姿勢保持を促した。
Ⅳ.原因分析・再発/未然防止策の検討
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