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総-1入院・外来医療等の調査・評価分科会における検討結果 (65 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64046.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第618回 10/1)《厚生労働省》
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食材費や人件費は更に高騰し、給食委託費の引き上げの要望もある。財源がな
いのであれば、患者負担増も含めた見直しの検討が必要との意見があった。
○ 経営努力が必要とはいえ、食材の組合せを変えて対応となると食事の質への影
響が懸念される。様々なデータや給食のコスト構造を踏まえて、実態の把握と
対応について検討を進めるべきとの意見があった。
○ 病院給食が赤字で提供されていることを患者や国民はほとんど知らないと思う
ので、理解いただいた上で、一部自己負担で引き上げを検討することも選択肢
の一つではないかとの意見があった。
○ 嚥下調整食が必要な患者は一定数いるが、特別食加算の対象とはなっていない
ので、検討すべきではないかとの意見があった。
○ 見た目や栄養量に配慮した嚥下調整食の取組は進めるべきだがコストがかかる
ので、どう整理するか検討の余地があるとの意見があった。
○ 食堂加算を算定していても、食堂を使用していない実態があるのであれば、加
算の在り方について検討が必要ではないかとの意見があった。
○ 多様なニーズに対応した食事提供ができるよう配慮すべきだが、1食当たり 17
円という追加料金の目安は現状に合っていないので、見直しが必要ではないか
との意見があった。
17-6.病院薬剤師について

(別添資料⑤ P60~P62)

○ 病院に勤務する薬剤師数は 5.66 万人であり、病院における薬剤師偏在指標が
1.0 を超える都道府県はなく、病院薬剤師は全国的に不足している。
○ 病院薬剤師の配置状況は、特定機能病院や高度急性期・急性期病棟で 77.1%、
回復期・慢性期病棟は 22.9%であり、病床機能によって偏在が見られる。回復
期・慢性期病棟に従事する薬剤師は、中央業務(調剤室等における対物業務)
に従事する割合が、特定機能病院、高度急性期・急性期病棟に比較して高い状
況である。
○ 病院薬剤師が行う業務のうち、病棟業務(いわゆる対人業務)に対する診療報
酬上の評価として病棟業務実施加算を設けており、その算定届出医療機関数は
年々増加している。一方で、医師の処方に基づく医薬品の調剤業務(いわゆる
対物業務)については、院内処方と院外処方を比較すると、その評価には差が
ある。
(分科会での評価・分析に関する意見)
○ 院内処方と院外処方との同一業務に対する報酬上の点数差が大きすぎるため、
薬局薬剤師数が大幅に増加し、病院薬剤師数が人手不足に陥っていると考えら
れるので、再度検討すべきではないかとの意見があった。一方で、院内処方に
対する調剤の評価を上げることで、院内処方の増加につながる恐れがあるので、
入院患者の調剤に対する評価を検討してはどうかとの意見があった。
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